今頃になって気づく。
『朝日』の記事;
私が大学に入ってすぐの頃、某本屋に1969年刊行の『われらの革命』が60年代の価格のまま売れ残っていたので、買った。それから数年間、いいだももに嵌まっていたといってもいい。政治思想史的に或いは政治運動史的に論ずべきことは多々あるのだろうけど、いいだももの魅力というのは(私にとっては)何よりも文体だった。〈ですます体〉による日本語のエクリチュールにおいては、いいだもも、それから小田実*1の右に出る者はいないのではないかと思う。私が自分では〈ですます体〉を書かないのは、どう頑張ってもいいだももと小田実には及ばないということもある。
平和・左翼運動の論客 いいだももさん死去2011年4月2日3時3分
戦後の平和運動、左翼運動の論客として知られた作家・評論家のいいだももさん(本名飯田桃〈いいだ・もも〉)が、3月31日、老衰で死去した。85歳だった。葬儀は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。喪主は妻飯田玲子さん。
敗戦直後、同人誌「世代」を創刊し、中村稔、加藤周一らとともに文筆活動を始めた。65年に日本共産党から除名され、共産主義労働者党を結成、書記長、議長を務める一方、思想の科学研究会に参加、ベ平連の活動にも加わった。
著書に「20世紀の〈社会主義〉とは何であったか」などの評論、「斥候(ものみ)よ、夜はなお長きや」などの小説がある。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0402/TKY201104010571.html
- 作者: いいだもも
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1969
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See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090810/1249904638