契丹文字

陳静思「契丹活字印刷術可能早於畢昇」『東方早報』2010年6月23日


6月22日に北京で開催された「契丹文明密碼研討会曁契丹文物精品展覧会」で契丹文字の活字1444字が展示された。玉石に彫られたこれらの活字は遼寧省の古銭研究家、裴元博氏のコレクション。裴氏はこれらの活字の製造年代を遼聖宗治下の「統和年間」(983〜1012)と推定している。中国における活字印刷術は宋仁宗治下の「慶暦年間」(1041〜1048)に畢昇によって発明されたとされている。とすれば、契丹文字による活字印刷術の発明は漢字によるそれよりも約30年早い可能性が出てくる。


ところで、周浩「契丹人後裔今在何方?」(『西部時報』2008年11月18日)*1という記事によれば、雲南省施甸県には契丹人の子孫を自称する人々が住んでおり、墓碑に契丹文字を使用するという。