デュラスということで(メモ)

パキスタンのラホールに言及したのだが*1、ラホールというとどうしてもマルグリット・デュラスの『ラホールの副領事』*2を思い出す。そういえば、『書城』2010年3月号を買ったら、


岩崎力「我所参与的《広島之恋》的後期製作」(黄葒訳)、pp.51-55


というテクストが掲載されていた。1958年、当時巴里に留学していた岩崎力氏はアラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本の映画Hiroshima mon amour*3のポストプロダクションに参加した。その経験を語ったもの。岩崎氏がこの映画の製作に参加していたということは知らなかった*4。2009年9月に東北大学で開催された国際デュラス学会と東北大学共催のシンポジウム「杜拉斯與東方」*5での発言であるという。原文が仏蘭西語なのか日本語なのか、原文がどのような仕方で公刊されているのかはわからない。

ラホールの副領事 (集英社文庫)

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二十四時間の情事 [DVD]

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ヒロシマ私の恋人 (ちくま文庫)

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*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100301/1267380159

*2:referred in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070422/1177265280

*3:日本でのタイトルは『二十四時間の情事』。

*4:この映画については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081224/1230115391でちょこっと言及したことがある。

*5:中訳者である黄氏の前書きにある中国語表記のまま。