『毎日』の記事;
「発見」って、モノじゃないんだからさ。何か、35年前に行方不明になった本が押し入れの奥から出てきましたという感じではないか。
<北朝鮮拉致疑い>60代男性を国内で発見
毎日新聞 6月18日(木)20時11分配信
神奈川県警は18日、北朝鮮による拉致の疑いが排除できないとして捜査・調査を行う行方不明者880人のうち、60代の男性1人を国内で発見したと発表した。
県警によると、男性は20代だった1980年に失踪。今月になって国内で発見され、身元確認を進めていた。本人に事情を聴くなどし、北朝鮮による拉致事件に巻き込まれた可能性はないと判断したという。【村上尊一】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150618-00000086-mai-soci
それにしても、どのような経緯で35年間も、全ての家族、親戚、友人からはぐれて生きることになったのか。また、やはりどのような偶然で、35年目に警察権力に再び捕捉されることとなったのか。これはオウム真理教の菊地直子の逃走生活*1よりも長い。
1990年代に新潟県柏崎で、少女が或る男に拉致され、9年間もその家に監禁されるという事件があったけど、もしそのまま見つからずに監禁が続いていたとしたら、やはり諦めモードで北朝鮮にでも連れてかれちゃったのかな、とみんなが語ることになったのだろうか。
タイトルはマルグリット・デュラスのシナリオから*2。
- 作者: マルグリット・デュラス,ジェラール・ジャルロ,阪上脩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1993/04
- メディア: 文庫
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