ヴァレンタインも近かったことだし

たった今、『春節晩会』で王菲が歌っているのを視た*1。花火と爆竹はこれからがピーク。
さて、『産経』の記事;


“腰パン”で抗議殺到の国母「五輪は特別なものではない」

2010.2.12 12:13


 シャンとせい! バンクーバー冬季五輪は12日(日本時間13日未明)開幕。日本選手団の入村式が10日、バンクーバーの選手村で行われ、選手として冬、夏合わせて7度五輪に出場した橋本聖子団長(45)やスノーボードハーフパイプ(HP)の選手ら30人が出席した。この入村式では、HP男子代表の国母和宏(21)=東海大=に対し、服装の乱れがあったとして、全日本スキー連盟の判断で出席を自粛させる異例の措置も取られた。いざ、勝負。気を引き締めろ?!

 たるみ、緩みは許さない。メダル獲りに向けて、立ち居振る舞いから、正される。全日本スキー連盟はこの日、HP男子代表の国母に服装の乱れがあったことを理由に、入村式への出席を自粛させた。

 同日に行われたHP代表の会見で、国母は「競技には影響ない。反省してま〜す」と語尾を伸ばした言い方で“謝罪”の言葉を口にし、萩原文和監督は「非常に残念で申し訳ない。本人は反省しており、今後は競技に専念させる」と深く頭を下げた。

 今回の“懲罰”は、国母が9日に成田空港から出発した際、選手団の正装である日の丸付きのジャケットを着ていたが、サングラスをかけ、ワイシャツのすそをベルトの外に出し、スラックスは腰骨の下まで下げてはくなどしていた。全日本スキー連盟は報道で知った人々から抗議を受けたという。

 日本オリンピック委員会(JOC)はこの日、橋本聖子団長を通じ、萩原監督に口頭で注意。移動にはコーチ3人も同行しており、JOCは指導力不足を指摘した。橋本団長は「気持ちを入れ替え、集中してやってくれると思う」と、五輪期間中の処分は科さない方針。JOC・竹田恒和会長も「本人が自覚して試合に集中してもらいたい」と苦言を呈した。
http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/news/100212/oaf1002121214001-n1.htm

日本代表選手団の「編成方針」には「日本代表選手団は、礼儀を尊び規律を遵守し、活力ある日本を代表するに相応しい選手・役員をもって編成する」とうたってある。ズボン、パンツを低い位置ではくファッション、いわゆる「腰パン」はヒップポップ系ファッション、サーファーなどで90年代前半からされていたが、同年代後半から男子中高生で流行に。茶髪、ピアス、ルーズソックスなどと並び、校則違反として社会問題化した。スノーボード陣は前回トリノ五輪でも服装や態度の悪さが指摘されており、JOC・市原則之専務理事は「国民の税金を使った代表の服装じゃない」と憤る。

 それでも、競技に向けては強気。10日付の地元紙「バンクーバー・サン」に、銀メダル獲得との予想記事が掲載された国母は「気持ちは何も変わっていない。自分にとって五輪はスノーボードの一部で、特別なものではない」と平常心を強調。前回トリノ五輪金メダルのショーン・ホワイトを擁する米国勢が強敵となるが、「自分の滑りをすることしか考えていない」と言い切った。

 男女HPの公式練習は14日にスタート。「一罰百戒」−。国母への“お仕置き”が、日本選手団への刺激になれば…。
http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/news/100212/oaf1002121214001-n2.htm

また、やくみつるというジャンキーみたいな名前の漫画家が何か言っているらしい;

【国母服装問題】やくみつるさん「本国に召還すべきだ」
2010.2.13 09:53


 ■漫画家やくみつるさんの話「本来、制服を着崩すことがよくないのに、学校では恒常化しており先生がとがめることもない。この風潮に待ったを掛けるためにも、国母選手は本国に召還すべきだ。競技に出場させるのは温情を多分に感じる。注意された時点で素直に謝っていればいいのに、舌打ちをし『反省してまーす』と発言するなどの対応がまずい。体育はよくても、知育徳育が甚だしく達していない。幼少からプロライセンスを取り、調子こいた人生を送ってきたのだろう。突出した才能を開花させるには、周りが言い含めないといけない」
http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/news/100213/oaf1002130954003-n1.htm

国母和宏という人を知らず。ただ、写真を見る限り、彼のファッションはけっこうイケていたと思った。但し、鷲田清一先生も指摘する通り、「制服征服」を着崩すというのはファッションの初歩の初歩なのだが(『ちぐはぐな身体』、p.52ff.)。また、開会式の本番という儀礼的文脈でああいうスタイルをしていたわけではない。ファッションというのはイケてるかイケてないかで判断すべきものだろう。それを「乱れ」で判断するというカテゴリー・ミステイクをするのは高校の生活指導の教師の眼差し。生活指導の教師といえば日教組。ここに日教組の影を看て取るのが3K的には正しい態度といえるだろう。また、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091218/1261107560とかを参照すれば、そういう抗議というのは日本の北朝鮮化の表れでもあるので、やはり〈在日〉の陰謀の可能性を疑わなければならない。3Kとしては、そういう問題こそ追及していただきたかった。ただ、やはりこれらは信憑性が薄く、イケてない非モテどものルサンティマンの炸裂というのが妥当なところだろうか。ヴァレンタインも近かったことだし。
ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)

ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)