車盗まれ

承前*1

朝日新聞』の記事;


「寒かったので…」カナダ選手ら車盗んだ疑い 平昌五輪
江陵=武田肇2018年2月24日13時30分


 韓国の警察当局は24日、平昌冬季五輪の雪上競技会場がある江原道平昌郡で乗用車を盗み、選手村まで運転して帰ったとして、カナダ選手(35)と米国籍の妻(32)、カナダ国籍のマネジャー(48)の3人を窃盗などの疑いで逮捕したと明らかにした。

 調べによると、カナダ選手らは24日午前0時過ぎ、平昌郡内の飲食店で酒を飲んだ後、近くでエンジンがかかったまま駐車していた観光客の車を盗み、選手村まで運転した疑い。警察に逮捕された際、カナダ選手らは酒に酔った状態で「寒かったのでエンジンがかかった車に乗って帰った」などと供述したという。(江陵=武田肇
https://www.asahi.com/articles/ASL2S4CSTL2SUHBI019.html

「窃盗など」。ほかに、無免許運転と飲酒運転?
ところで、今回に限らず、韓国という土地はどうもアスリートの盗み心を刺戟する何かがあるらしいのだ*2
さて、これもくすくす笑ってしまう;

ハーバード出、何の技も披露しないハーフパイプ選手の謎
稲垣康介2018年2月24日08時23分


エリザベス・スウェイニー(スキー女子ハーフパイプ
 ためらいはあった。この欄で果たして取り上げる価値があるのか。一流のアスリートが競い合う五輪の夢舞台を汚していないか。

 しかし、彼女が平昌の雪面に残した奇異な爪痕は、SNSの拡散力で、瞬く間に世界を駆けめぐった。

 フリースタイルスキー女子ハーフパイプに出場したエリザベス・スウェイニー、33歳。19日の予選で24人中、最下位に終わった。

 当然だ。ほかの選手が半円筒状のコースで空中に飛び出し、その高さや回転技を競う中、彼女はほとんど何の技も披露しなかった。おそらく、出来なかった。スキー歴8年。高さ約7メートルとビルの2階ほどの雪の壁を滑り上がり、空中に飛び出すなんて、ある程度のスキー経験者でも恐怖だ。

 そもそも、彼女はなぜ、出場権を得られたのか。

 前回のソチ大会から採用されたこの種目は選手層が薄い。W杯で30位以内などの基準(1カ国・地域最大4枠)を満たせば、五輪に出られる。彼女は今季、中国の大会で13位に入った。出場選手は、わずか15人。

 しかし、出身国の米国は選手層が厚く、夢はかなわない。母方の祖父母がハンガリー移民だったことから、ハンガリー代表の座を射止めた。母が育ったベネズエラの代表の経歴もある。そり競技のスケルトンで五輪をめざした経験も。

 米ハーバード大修士号を持つ彼女は、なぜ五輪に執着するのか? 詳細は判然としない。米ヤフーの取材に「私の人生は五輪サイクルで回っている」と語る。遠征費を稼ぐのに1日18〜20時間も働いたこともある。必死なのは確かだ。

 ルールの「抜け穴」を使って五輪に出るなんて、倫理的におかしい。そう批判されても、初志貫徹で「オリンピアン」の称号を手にした。少なくとも、自分の人生の傍観者ではない。(稲垣康介)
https://www.asahi.com/articles/ASL2R2J29L2RUTQP007.html

まあ、自分の国の選手層が厚すぎたり、レヴェルが高すぎたり、競争が激しすぎたりするという理由から、それほどでもないほかの国の代表を目指すというのはよくあることなのでは? 卓球の中国代表になるのは競争が激しすぎるので新嘉坡に移住して、新嘉坡代表になった中国人がたしかいたよ。猫ひろし*3はどうなの?
「ほとんど何の技も披露しなかった」エリザベス・スウェイニーは或る意味で、レースから超然としているといえる。まあ下への超越なのだが。そういうKYともいえるオリンピアンが印象に残ったのは、1972年の札幌オリンピック。男子の回転か大回転かで、ほかの選手が必死でスピードを上げたり、ポールに引っかかって途中棄権したりしているのを尻目に、イランの選手がゆったりと優雅に上から下まで滑り降りていたのだった。それから、たしか1984年の羅府オリンピックだったと思うのだけど、水泳でほかの選手よりも何十米も引き離されているにも拘わらず、焦ってピッチを上げたりせずに、自らのペースを守ってゆっくりとゴールした、(たしか英国の)選手がいて、思わずElegant! と心の中で叫んだという記憶があるのだ。


ところで、カーリング女子について、「めがね先輩に韓敗」というタイトルにしていたスポーツ新聞があった。でも、あれで完敗というのはちょっと自虐史観が過ぎるだろうとも思った。