不安を餌に

Kamayan曰く、


塾業界では教育費に金を使える家庭が減り、塾生の獲得にはどの塾も苦労しているとのこと。また私立校へ通わせようという親も減っている。上記とは別な同僚の観察によると、現在最も羽振りがよく景気がいいのは警官と自衛官なのだそうだ。この二業種は社会不安が増えると予算が増える。よって警官と自衛官が羽振りがいいのは日本全体としてはかなりまずい。昭和初期も経済的に似ている状況だったのかな、とか思う。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090411#1239389827
「私立校へ通わせようという親も減っている」のか。
また、警察が不安を餌に肥えているということについては、以前、

警察は政府機関であり官僚組織だが、〈市場〉に無関係ではない。特に昨今のような財政難が云々されている時代には、需要がないということになったら、警察だって予算や人員の削減を突きつけられるだろう。官僚組織は自らの組織を温存し、かつ自らの成員を(退職後も含めて)食わしていかなければならない。法律で禁止された事柄が増えるというのは、それだけ警察の市場(需要)が増えるということなのだ。同様に、巷の最近治安が悪くなってきたぞ言説もかなりの部分、マーケティング言説であると解釈しなければならない。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080904/1220503480
と書いたことがある。
さて、コメント欄で、

あすく 2009/04/11 16:36
漏れの同級生は大卒デフォは当然として「どの大学のどの先生のゼミに入るべきか」まで親類情報で熟知していたよなあ〜 これが文化資本ということかとおもた。
ところでネットウヨク=低学歴説はあれどネットサヨク=低学歴説がないのはなんでなんだろう?量的な問題か?
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090411#c1239435367
「学歴」云々といっても、相対的なもので、例えば中卒VS. 博士号所持者というような対立ではないでしょ。少なくとも、昔の中国で言えば、どちらも「知識青年」。「ネットウヨク」にせよ「ネットサヨク」にせよ、広い意味ではインテリであるわけだ。もし(非−インテリである)〈庶民〉というのがいるとすれば、その人たちは(例えば)橋下徹森田健作に投票することはあっても、ネットでべらべら発言したりすることはないんじゃないかな。困るのは、というか、混乱のもととなっているのは、自分がインテリであることを自覚していない輩が多いということなのでは?