労働者は消費者である筈だが

http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=483


http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090108/1231386781内田樹氏のエントリー*1に突っ込みを入れて、文化産業の「国内市場」はそんなに安泰とは言えないのではないかと述べた。上に掲げたエントリーの提言は、(ベーシック・インカムの導入を伴いつつ)社会の低学歴化、低賃金化を実現し、日本の製造業の国際競争力を恢復させよということになる。つまり、日本を第三世界にしろということだ。多分、その帰結は小倉秀夫氏が示しているとおりになるのだろう*2。小倉氏に付け加えれば、文化産業には壊滅的なダメージを与える可能性があるだろう。社会の低学歴化、低賃金化ということは文化産業の「国内市場」の縮小を帰結するからだ。
ところで、疑問に思うのは、こういう主張をする人は、商品は売れなければゴミになってしまうこと、また労働者は労働者であると同時に(それ以前に)消費者であるということを忘却しているのではないかということだ。つまり、市場、市場、と叫びつつ、実は市場を見ていない。