不挿電的冷酷仙境

木曜日、雨の中、育音堂に「冷酷仙境(Cold Fairyland)」*1を聴きに行く。今回は琵琶/ヴォーカルの林笛*2の「米亜嘟嘟」名義のソロ・アルバム『秘密花園的邂逅(Meet in Secret Garden)』リリース記念のライヴで、不挿電(unplugged)。演奏は『秘密花園的邂逅』の曲も交えて、正味1時間半くらい。そもそも琵琶とチェロを中心としたバンドなので、アンプラグドにしてどう変わるんだろうと思っていたが、やはり先ず琵琶奏者としての林笛が際立つ。また、リフを刻むギターがくっきり聞こえ、力強いドラミングがより前面化して、これらがつくり出す速い流れの上を琵琶が跳ねて、周聖安のチェロがたゆたうという感じ。演奏の出来やテンションはこれまで観た中ではいちばんよかったんじゃないかと思う。

『秘密花園的邂逅(Meet in Secret Garden)』*3は全ての演奏を林笛1人で行っており、打込みが多用され、冷酷仙境よりもエレクトロニカ色が濃い側面とアコースティックなフォークっぽい側面が同居する。何よりもヴォーカリストとしての林笛が前面化している。彼女の歌、例えばサリー・オールドフィールドが中国語で歌うとこうなるのかなとも思った。

ところで、九谷さんがお気に入りのJoy Sideは現在「無期限の活動停止」中とのこと*4