絵文字を!

http://d.hatena.ne.jp/dj19/20090303/p1へのコメント欄で、Wallersteinさん*1曰く、「愛国者は旧漢字・旧仮名遣いを使ってほしいですね」*2。私としては、正字・正仮名といってほしいのだけれど、それはともかくとして、西尾幹二aka「広島の金子親分」(金井美恵子*3が漢字伝来以前の弥生時代に絵文字が存在していたと主張していることを風の便りで聞いた。「愛国者」は絵文字を使用すべし。
ところで、簡体字の使用は特に「毛沢東主義者」に限られなかったと思う。中国が大嫌いな筈の蘇聯派が使っていたのも見たことがある。「ゲバ字」というのはあの字体なのだが、要は歌舞伎にも角力にも落語にも独自の字体があるように左翼にもそれがあるということで、問題なのはウヨの方々が独自の字体を創設できないという文化的貧困なのでは?
さて、話は変わって、中国人社会では徐福=神武天皇という伝説がけっこう拡がっているけれど、その伝説の問題点として思い浮かぶのは、だったらどうして応神天皇の代に百済人・王仁が渡来するまで漢字がなかったことになってるの? ということだろう。王新生「日本原古史縦論」(『読書』2009年3月号、pp.49-57)という文章を眺めていたら、徐福は始皇帝の追っ手を逃れるためと、「防止民衆“以古而非今”」のために、「故意扼殺了大陸文字在日本列島的使用和伝播」ということになっているという(p.52)。