過失@育音堂

金曜日は育音堂*1に北京のパンク・バンド「過失(Demerit)」*2のライヴを聴きにいく。Public Enemy(全民公敵)のBrian Hardgrooveがプロデュースしたアルバム『社会弃児(Bastards of the Nation)』発売記念ツアーの一環。
ライヴは9時半頃から始まったが、前座が3バンド。最初は女3+男1のポップ・パンク系のバンド。途中サウンドのトラブルがあったが、ヴォーカルの背の低い女の子はチープな歌い方がけっこうかっこよく、プロデュースによってはジュディマリ的な路線で売り出せるのかもとか思った。次は、西洋人3+中国人1のメタル系のバンド。途中でジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」のカヴァーが入る。3番目にパンク系のバンドが演奏して、この頃になると場内の熱気がかなり高まってきて、遂に過失の登場。過失のヴォーカリストの李洋(Spike)は一見なよっとした人で、一瞬これでパンクを歌うの? と思ったが、彼は客をノせるのがすごく巧く、忽ちのうちに場内を興奮の渦にしてしまう。ライヴが終わったのは0時半頃。
蒸し暑かったせいもあって、罐麦酒を9本くらい飲み干してしまったか。そのうち2本くらいは、バー・カウンターにいたにいちゃんがおまけだと言って、くれたもの。
『社会弃児(Bastards of the Nation)』を買って、帰宅してから聴く。歌詞は殆ど英語。歌詞カードを読みながら、外国語(この場合は英語)で歌詞を書く、つまりヴォキャブラリーが貧困な状態に自らを追い込んで書くというのはいいことかも? と思った。勿論、クリシェばっかりになるという危険もあるのだが、ヴォキャブラリーが貧困であるということは、シンプルでコアな言葉だけが残るということにもなる。例えば、”Fight Your Apathy”(「闘争你的冷漠」)という曲はどうだろうか;


Burn your t.v
Save your life from entropy
It's natural to die
But not in this way
The problems that you take
The problems that you make
The problems you create
Will eat you alive
Fight your apathy
La la......
6月27日には育音堂で「冷酷仙境(Cold Fairyland)」*3のライヴがあるという。この前聴いたときは、私の体調が超不良だったし、この蒸し暑さのなかで周聖安のチェロを聴けば涼しくなるかも。
土曜日はAfternoon Teaが徐家匯にもオープンしたというので*4、スィーツ・セットを頂く。印度式のミルク・ティと芒果のケーキ。それから、夜はKung Fu Panda功夫熊猫)*5 を観る。ダスティン・ホフマンルーシー・リューの声を聞くのは久しぶりか。