金縛り

ジェフ・ベックWiredは聴いたことはあるけれど、金縛りにあったことはない。
ライブドア・ニュース』の記事なり;


宇宙人による拉致体験、寝ぼけたときの“金縛り”が原因=米ハーバード大研究員
ライブドア・ニュース 11月18日】− AP通信によると、米ハーバード大学の心理学者スーザン・クランシ−さんはこのほど、宇宙人に拉致された経験があると主張している約50人に聞き取り調査を行い、その結果をまとめた「拉致:なぜ彼らは宇宙人に誘拐されたと信じたのか」と題する本をハーバード大学出版会から出版した。

  この本の中で、クランシ−さんは、宇宙人に拉致されたと主張する人たちが、「誤った記憶」を「空想癖や記憶の歪曲、文化的な背景、睡眠時の幻覚、科学に対する無知」などから作り出してしまったと論じている。しかし、クランシ−さんは、拉致体験者が狂っていると主張しているわけではなく、むしろ、調査を行ったほとんどの体験者が、全く正常で、知的だったことに驚いたと述べている。

  そして、クランシ−さんが拉致体験者の多くが、睡眠時に目が覚めて動くことができない“金縛り”(睡眠麻痺)の状態を経験していることに着目した。これは目覚めているときと眠っているときの間の状態で、ときに幻覚を見ることもあり、クランシ−さんはこの金縛りが宇宙人による拉致の実態だと主張している。

  クランシ−さんは当初から宇宙人による拉致の研究をしていたわけではなく、もともと、性的虐待の被害者が誤った記憶を信じてしまう事象についての研究を行っていた。しかし、その後、性的虐待の被害者の記憶は真実と間違いが混ざっているが、もともとあり得ない記憶であるはずの宇宙人による拉致を調べれば、自分の理論を正確に試すことができると考えたという。そして、研究対象を移し、新聞に、宇宙人拉致の体験者を募集する広告を出した。しかし、本を出版した現在、クランシ−さんのところには、宇宙人を信じる人たちから嫌がらせの手紙が殺到しており、クランシーさんは「もう宇宙人の研究はしない」と固く誓っているとか。

  クランシーさんは現在、ハーバード大学の心理学博士課程を修了した研究員で、同大学のビジネススクールの協力を得て、1964年に中米ニカラグアに創設されたビジネススクール「INCAE」の客員教授でもある。【了】

ライブドア・ニュース 山中泉記者/em
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/
この記事に関するお問い合わせ
2005年11月18日12時59分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1496941/detail

金縛りの経験談としては、最近だとhttp://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20061121/p1がある。これによると、金縛りにおいては、身体が硬直してしまうことよりも金縛りに伴う「幻覚」が恐いらしい。
自分のことではないのだが、私の後輩の事例の記憶を書き留めておく。
1980年代の中頃だったと思うけれど、彼は某地域での文化人類学的調査に参加するために、待ち合わせ場所の池袋駅に向かった。そして、池袋駅で突然身体が硬直して全く動けなくなってしまった。彼は某新宗教教団*1の信者だった。そこで、教団から霊能者の方に来ていただいて、金縛りを解いてもらった。ところで、某地域というのは狐憑き信仰*2が今も残り、憑き物筋差別も行われている地域として、知っている人は知っている地域である*3。霊能者の方によれば、金縛りに遭った原因はそのような霊的な歪みのある場所に浄めを受けないで行こうとしたことにあるということだった。その霊能者の方のおかげかどうかは知らないが、彼はその後無事に東京に生還した。

*1:立川に本部がある教団ですね。

*2:正確には、狐ではなく「オーサキ」という動物。

*3:因みに、憑き物の大家である小松和彦氏が初めて調査した地域でもある。