図書館の裏

東京都教育委員会というと、バカウヨの巣窟という印象が強いわけだが、最初にこの話をMixiのニュースで読んだときは、東京都教育委員会もなかなかいいこと考えるじゃないかと思った。しかし、実際にはそんなわけではなさそうだ。『日経』と『赤旗』の記事;


124万冊所蔵の全国最大雑誌文庫、東京・立川に設置へ
 東京都教育委員会は25日までに、都立多摩図書館立川市)に一般雑誌から学術雑誌まで幅広い雑誌を集めた「東京マガジンバンク(仮称)」を設けることを決めた。全国最大規模の約1万6000種類、約124万冊を所蔵し、2009年度のオープンを目指す。

 都教委によると、雑誌図書館として知られる「大宅壮一文庫」(世田谷区)をしのぐ規模となり、公立図書館としては全国的にも珍しいという。

 「マガジンバンク」は都立中央図書館(港区)などに所蔵された雑誌のバックナンバーを集約。現在刊行されている雑誌約6000種類もそろえ、閲覧と有料コピーの提供を予定している。

 都教委は「雑誌は情報量、信頼性などでバランスのとれたメディア。雑誌の有用性に着目してサービスの拡充を図りたい」としている。〔共同〕 (22:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060825AT1G2403Q25082006.html


図書館の新リストラ方針
都教育委 有料サービス導入

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 東京都教育委員会は二十四日、都立図書館の新たなリストラ方針を盛り込んだ「都立図書館改革の具体的方策」を策定しました。二〇〇二年の第一次リストラ計画に続くもので、有料サービスを導入、貸し出しサービスの縮小などの方針を打ち出し、関係者から心配する声があがっています。

 新方針は、都立三館を中央・多摩の二館に縮小します。年間七十万人が利用している日比谷図書館は廃止し、千代田区に移管しますが、同区と合意ができず、当初の二〇〇八年度移管は延期する見通しです。

 中央館は、各階に配置している司書を一階に集約。多摩館に「東京マガジンバンク」を開設し、雑誌の収集点数を増やすものの、中央館で所蔵する雑誌の四割余を多摩館に移し、縮小します。

 資料の保存年限を「原則として百年」とし、発行後三十年経過した資料の一部や、複数所蔵する資料は一点を残し除籍(廃棄)します。

 区市町村立図書館を通じて都立図書館の資料を貸し出すサービスは、利用者の持ち帰りを禁止します。インターネットを利用した一部の情報サービスを有料化します。

 市立図書館長などから「有料サービスの導入は、無料原則を定めた図書館法の精神に反する。利用者間に情報格差をつくる」「日比谷図書館は都民の財産だ。区移管はやめるべきだ」と批判の声があがっています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-25/2006082514_03_0.html