お城の復活

NHKの報道;


「こどもの城」購入 来年度約600億円予算要求へ 東京都
2018年11月7日 5時12分


東京都は、3年前に閉館した国立の児童施設「こどもの城」の建物や敷地を国から購入するため、来年度予算案の編成に向けて購入費用としておよそ600億円を予算要求する方針を固めました。

東京渋谷区にあった国立の児童施設「こどもの城」は、子どもの遊びを開発・発信する拠点として開設されましたが、老朽化などのため、3年前の平成27年に閉館しました。

この施設について、東京都の小池知事はことし9月の都議会で、施設を改修したうえで都民が学習やスポーツなどで利用できる複合施設として整備する考えを明らかにしています。

関係者によりますと、都の財務局は来年度の予算編成に向けて国から土地と建物を購入する費用としておよそ600億円を予算要求する方針を固めたということです。

この施設をめぐっては、都は平成28年度に都立広尾病院の移転先として跡地の購入を計画し、当時は370億円の費用を見込んでいましたが、地価の上昇などから購入費用が大幅に増える形となりました。

都は、予算編成と並行して、土地と建物の取得に向けた国との協議や施設の利用計画の検討を進める方針で、再来年の東京オリンピックパラリンピックに合わせて施設を暫定的に活用することを目指しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181107/k10011700901000.html

「こどもの城」*1が復活するのはいいことだ。渋谷区議会は「閉館」が決まって直ぐ、「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の閉館の見直しを求める意見書」を出していたし*2
ところで、「閉館」の理由は「老朽化」だということだけど、それよりも、あのような一等地にお子様向けの施設を置いておくのは税金の無駄遣いだとか生産性がないとかといった意見があったんじゃないの?
さて、


音喜多駿*3「約600億円+αで「こどもの城」復活へ。民間との協業で、運営コスト低下の工夫を」https://blogos.com/article/337530/


曰く、


「こどもの城」は復活の要望が非常に多く、私も都民や関係団体から相談を受けておりました。なので他の都立施設ではなく、「こどもの城」のコンセプトが引き継がれる施設が作られるのであれば総論としては賛成です。

特に、「こどもの城」は別居家庭・離婚家庭の「面会交流」の場として重宝されてきた場所だと言われています。

子供と大人が一緒になって長時間を過ごし、それなりに文化的で目が行き届く施設…というのは都心にはなかなかないもの。

面会交流の度にディズニーランドに行くわけにもいかないでしょうし、児童館規模では長時間滞在にも限界がある…。

こうした面からも、ホテルまで内在していた「こどもの城」のような施設が都心に復活することの意義は大きいのではないでしょうか。

「別居家庭・離婚家庭の「面会交流」の場」というのは知らなかった。
息子が2歳になるちょっと前に帰国したとき、「こどもの城」で従姪と会った。「こどもの城」で数時間遊んだ後、青山ブックセンターやクレヨンハウスに寄って、さらにはベビーカーを押しながら原宿まで歩いたのだった。そのとき、「閉館」問題が話題になって、従妹と、こういう施設は東京の中心、千代田区中央区や港区にあるからいいんだよね、江戸川区大田区にあっても役に立たない、と話していた。私の実家は千葉県にあり、従妹は世田谷区に住んでいた。交通の便がいい中心部にあるからこそ、より広い地域の人たちが利用することができる。ただ、その一方で、特権的な港区や渋谷区の住人のための施設という意識も(周辺部の人には)あるんだろうなとも思った。
ところで、今気づいたのだけど、青山通りは港区と渋谷区の境になっているのね。「こどもの城」から青山通りを渡ると、そこは一部住民の反対で児童相談所建設計画が揺れている南青山*4