GALLERY ississ

土曜日、タクシーに乗って、古北のGALLERY ississ*1へ行く。ちょうどこの日がオープニング。12時にオープンということだったが、着いたのは13時頃。もしかして、私たちが最初のお客?
日本人のアマチュア及びプロの作品が1作家につき1点ずつ展示されている。多分、MixiでこのギャラリーのオープニングをアナウンスされていたYukikoさんという方であろうか*2。先ずピンホール写真の話を皮切りに、写真について、色々と楽しいお話を伺う。印象に残ったことだと、まず写真は根本的に〈実在論的(realist)〉なアートであるということ。つまり、写真を観るとき、私たちは化学変化によって定着したイメージを観ていると同時に、レンズによってかつて感知された物質的(光学的)実在の痕跡を観ている。それは(どんなリアリスト的な写生であっても)画家による抽象化と想像力の産物である絵画との根本的差異である。また、投資手段としてのアートというよりも、日常生活を彩るインテリアとしてのアートを売っていきたいと仰有っていた。それから、このギャラリーは元々京都のギャラリーだけれど、季節毎に飾る写真を取り替えるということを提案されていた。これは床の間の掛け軸の発想ですね。モダンなリヴィング・ルームにおける。
オープニングということで、見本帳のような感じ。写真というのは1枚でも勿論意味を生成するけれど、何枚かが組合わさって、それぞれが参照し合ったり反駁し合ったりしながら、意味を生成させてゆく。その意味でも、今後1人の作家をじっくり見せる個展の展開に期待したい。
このギャラリーはちょうどCarrefour(家楽福)の真裏。カルフールで「争鮮(Sushi Express)」という回転寿司屋で寿司を食べる。1皿6元均一なり。中国で寿司を食べるのは10年以上前にShenzhenで食べて以来。それから、すごく久しぶりにカルフールで買い物。さすが仏蘭西系だけあって、チーズの在庫は豊富。また、カルフールプライヴェート・ブランドのビール(1.7元)は淡くて美味。