取り敢えず一昨日世界で起こったこと(の一部)。
先ず、
“Berlin Breitscheidplatz: Lorry kills 12 at Christmas market” http://www.bbc.com/news/world-europe-38373867
独逸伯林のクリスマス市にトラックが突っ込む。逮捕された犯人はパキスタン或いはアフガニスタン系の難民であるが、(現時点では)その宗教的・政治的背景はわからず。ドナルド・トランプは既に「イスラーム主義者による基督教徒襲撃」と認定して、宗教対立を煽っているが。その背景はともあれ、多くの人が今年7月に起こった仏蘭西ニースでのトラック暴走事件*1を想起している筈だ。ニース市長は早速伯林へお見舞いのメッセージを送っている。
“Russian ambassador to Turkey Andrei Karlov shot dead in Ankara” http://www.bbc.com/news/world-europe-38369962
Shaun Walker,Kareem Shaheen, Martin Chulov and Patrick Wintour “Russian ambassador to Turkey shot dead by police officer in Ankara gallery” https://www.theguardian.com/world/2016/dec/19/russian-ambassador-to-turkey-wounded-in-ankara-shooting-attack
土耳古のアンカラの某アート・ギャラリーで美術展のオープニングに出席していた露西亜大使が偶々居合わせた非番の警察官に射殺された。犯人は銃撃する際に、「アレッポを忘れるな!」と叫んだという。シリアのアサド政権によるアレッポ制圧に対する抗議であったと考えられる。犯人は間もなく警察によって射殺された。ところで、『ガーディアン』の記事によれば、露西亜のプーチン大統領はこの事件を知り急遽観劇をキャンセルしたが、その芝居というのは、皮肉にも1829年に波斯のテヘランに「大使」として派遣された際に暗殺された露西亜の詩人/外交官Alexander Griboyedovの作品だった。また、ロシア大使が殺されたのと同じ日に、イスタンブールの米国大使館に何者かが侵入し、銃撃を行うという事件も起こっている。
Reuters “Three injured in gun attack on Zurich mosque” https://www.theguardian.com/world/2016/dec/19/three-injured-in-gun-attack-on-zurich-mosque
瑞西チューリッヒの中心部にあるモスクを何者かが銃撃して、3名を負傷させ、逃亡した。附近で「死体(body)」が発見されたが、瑞西の警察当局はその「死体」と銃撃事件との関係については沈黙を保っている。