山中智恵子

今になって初めて知りました。合掌。


訃報:山中智恵子さん80歳=歌人

 鋭敏な言語感覚による前衛的な作風で知られた歌人の山中智恵子(やまなか・ちえこ)さんが9日、急性心不全のため死去した。80歳だった。葬儀は近親者で済ませた。自宅は非公表。喪主はめいの加藤昭子(かとう・あきこ)さん。

 名古屋市生まれ。三重県鈴鹿市在住。京都女子専門学校(現京都女子大)卒。前川佐美雄に師事。「日本歌人」復刊にかかわり、56年に第1回日本歌人賞を受賞した。59年には塚本邦雄らと「極」を創刊。57年の第1歌集「空間格子」刊行後、前衛短歌運動に合流し、63年に第2歌集「紡錘」を発表した。85年には病死した夫を歌った歌集「星肆(ほしくら)」で迢空賞を受賞。他の歌集に「みずかありなむ」、評論集に「三輪山伝承」など。

 ▽歌人の馬場あき子さんの話 前衛短歌が盛んだった昭和30年代からのおつきあいで、親しい歌友だった。戦後の女性歌人の中でも特に個性豊かな作品世界を持っていた。そのユニークな文体の底には、野太い思想性があり、古代に対する考えも斬新だった。

毎日新聞 2006年3月12日 0時52分 (最終更新時間 3月12日 1時25分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20060312k0000m060132000c.html

追悼記事ということだと、NYTGuardianだな。NYTデリダの時には徹底的なブーイングを受けたけれども。この『毎日』の記事はそれでも詳しい方だった。でも、「鋭敏な言語感覚による前衛的な作風」って具体的にどういうことなの?って思いますよね。既に故人に親しんでいる人ならともかく、この記事を読んで、そうではない読者に故人への関心が喚起されるかどうかは甚だ疑問。〈斎宮〉研究についての言及が抜け落ちている。