カズオ・イシグロその他

かもめ食堂』を観てから、東京国際フォーラムの中を通り過ぎ、「深見東洲絵画展」を横目で見て、丸ビルの中を彷徨う。丸善で、イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』(入江真佐子訳)が文庫になっているのを知り、買ってしまう。イシグロは好きな作家だし、何しろ上海を舞台とした小説だから。
そして、土曜日。佐藤さんご紹介の吉本隆明読書会へ行こうかとも思ったが、町田だし、ちょっと……ということで、家に閉じ籠もることにする。明日の午前の飛行機で帰らなければいけないわけだし。しかし、Blog用に文を綴った後、散歩に出る。ブックオフに寄って、


 深田三徳『法の世界へのプロローグ 法・裁判・人権』昭和堂、2000


を買う。「大学生を主たる対象とした、法学(ないし法律学)の入門書」(p.i)。ぱらぱらっと捲った限りでは、私が学部学生の頃、こんな教科書があったらよかったのにねという感じの本だった。因みに、19日に買った『国際社会学*1は、21世紀に於ける社会学の教科書としてはかなり厳しい。それから、その近くのGEOで、遊佐未森MOSAIC』を見つける。値段は遊佐さんに対しては失礼な値段だったので、公表は差し控える。