2006-03-25から1日間の記事一覧

『かもめ食堂』

シネスイッチ銀座で荻上直子監督の『かもめ食堂』を観る。日本映画を映画館で観るのは久しぶり。また、荻上さんの映画を観るのはこれが初めて。 フィンランドのヘルシンキにあるサチエ(小林聡美)が営む「かもめ食堂」に居着いてしまったミドリ(片桐はいり…

機械的であること

茂木健一郎氏が 海の中に何億と産出され、拡散していくサンゴの卵のうちごく少数のものだけが着生する過程は命の儚さと底力を感じさせて美しい。一方、多くの人の貴重な時間を奪って不正・不法な利益を得ようとするスパムはただただ醜く・不条理なだけである…

Wikipedia についてのアンケート(回答篇)

承前*1今月上旬に二木さんによって行われたWikipedia についてのアンケートの集計及び回答者のコメントがhttp://ariadne.jp/enquete200602/cgi-bin/enquete.cgiに掲載されている。ところで、美学を専攻する男性の方の さらにいえば、信頼するに足るといえる…

最首悟インタヴュー@『SIGHT』

承前*1『SIGHT』に最首悟氏へのインタヴューが掲載されている(pp.14-21)。インタヴュワーは編集長の渋谷陽一ではなくて、洪弘基という人。所謂団塊ジュニア−−「実は私の父親が全共闘世代ど真ん中の人間なんですけど」(p.21)。ここでは最首さん、かなりぶ…

Invisible Children

Amelia Gentleman "An Indian village's invisible children" 印度北部のUttar Pradesh州Bhaupur村の話。公式にはこの村では最近10年間1人の子どもも生まれていない。ゆえに出生率0%である。何故なら、もう5年か6年、出生届の用紙が送られてきていない…

カズオ・イシグロその他

『かもめ食堂』を観てから、東京国際フォーラムの中を通り過ぎ、「深見東洲絵画展」を横目で見て、丸ビルの中を彷徨う。丸善で、イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』(入江真佐子訳)が文庫になっているのを知り、買ってしまう。イシグロは好きな作家…

銀座旭屋

『かもめ食堂』を観る前に、数寄屋橋にある「銀座旭屋」へ行った。銀座旭屋は東京でも好きな書店であった。ここも売場のレイアウトが変更されている。この変更によって、この書店の魅力は40%くらいに減ってしまったといっていい。変更によってもたらされた…