新劇のオール阪神巨人

1日更新をさぼっている間に色々なことが起こるものだ。
朝日新聞』の記事;


講談社次長、供述変遷 現場と別の場所から妻の尿?検出

2017年1月10日21時05分

 東京都文京区の住宅で昨年8月、住人の女性が死亡する事件があり、警視庁は10日、女性の夫で講談社コミック誌「モーニング」の編集次長、韓国籍の朴鐘顕容疑者(41)を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、逮捕容疑は昨年8月9日未明、文京区千駄木1丁目の自宅内で、妻の佳菜子さん(当時38)の首を圧迫して殺害したというもの。事件は同日午前2時50分ごろ、朴容疑者の119番通報で発覚。佳菜子さんは玄関近くの階段の下で、心肺停止の状態で倒れていた。

 朴容疑者は当時、同庁に「帰宅後、妻と会話して子どもの様子を見に行き、戻ったら妻が階段から転落していた」と説明。司法解剖の結果、死因は窒息死で、首に絞められた痕が確認されたほか、倒れていた場所とは別の所から佳菜子さんの尿とみられる成分も検出された。朴容疑者はその後の任意の調べに「妻は服で首をつっていた。自殺だと思う」「子育てで愚痴をこぼすことはあった」と説明を変えたという。

 警視庁は、自宅に当時、家族以外の出入りがなかったことや、佳菜子さんに自殺の動機がないことなどから、朴容疑者が妻の死亡に関与した疑いが強いと判断。10日午後、逮捕に踏み切り、講談社の朴容疑者の机などを家宅捜索した。

 朴容疑者は大学卒業後、1999年に講談社に入社。コミック誌の編集長として人気作品「進撃の巨人」に関わったほか、「週刊少年マガジン」の副編集長時代には映画化された「聲(こえ)の形」にも携わり、朝日新聞で2011〜13年、「子どもを読む」という題名のコラムを連載していた。ヒット作を世に送り出す一方、一時は育児休業を取って子育てや家事に専念した時期もあったという。

 逮捕を受け、講談社は10日、「本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りたい」とのコメントを出した。
http://www.asahi.com/articles/ASK1B6WVLK1BUTIL02C.html

また、『週刊文春』;

進撃の巨人」産みの親 別冊少年マガジン元編集長の妻が怪死 | スクープ速報
2017年1月10日 11時20分

週刊文春WEB


 大ベストセラー漫画「進撃の巨人」(講談社)を立ち上げたカリスマ編集長A氏(41)の妻が、変死を遂げていたことが「週刊文春」の取材により明らかになった。A氏は警察の事情聴取を受けているという。

進撃の巨人」は2009年、A氏が編集長(講談社での呼称は「編集班長」)として立ち上げた「別冊少年マガジン」で、創刊と同時にスタートした作品。昨年12月に刊行された同作の最新単行本は初版202万部で、累計発行部数は6千万部を突破した。講談社関係者は「いまや社の業績を支える屋台骨。無名の若手で実績の無かった諫山創さんの起用を決断し、『進撃の巨人』を世に送り出したAさんのセンスは並外れていると言わざるを得ません。社内では畏敬の念を込めて“鬼才”と呼ぶ人もいるくらいです」と話す。

 そんなA氏の妻が16年8月9日、自宅で心肺停止状態で発見された。午前2時50分頃、A氏が119番通報している。「女性は病院に搬送されましたが、約1時間後に亡くなりました。38歳でした。玄関近くにある階段の下で、部屋着姿のまま倒れていたそうです。額に擦り傷が数カ所あったのですが、致命傷はなかった」(社会部記者)

 A氏は、警察に対して「自殺だと思う」と説明していたが、警察は当初から事件性を疑っていた。発生から5カ月、捜査は水面下で慎重に進められ、複数の監察医による所見で、「事故ではなく、他殺と判断して矛盾はない」との結論に達したという。捜査関係者は週刊文春の取材に対し、「つまり夫が首を絞めた上で階段から突き落とした疑いがあるということです。捜査は大詰めの段階に来ています」と答えた。

 講談社に事実確認を求めると、広報室を通じて〈事件性の有無等について現段階でお答えできません。(A氏に)聞き取りはしております。その内容についてはお答えできません。事態の推移を見守りつつ慎重に対応してまいります〉と回答。

 A氏への直撃取材の内容も含め、詳しくは1月11日(水)発売の「週刊文春」で報じる。
http://news.livedoor.com/article/detail/12517767/

「佳菜子さんに自殺の動機がない」ということだけど、他殺の動機は? そこら辺については『週刊文春』を読めば少しは明らかになるのだろうか。或いは、『週刊現代』が文春に対抗して報道してくれるのだろうか。もしかしたら、文春に対抗して、あくまでも「無実」の線で頑張るかも知れない。
ところで、容疑者が「韓国籍」ということで、熱湯浴どもにとっては恰好のお年玉になったようだ。しかし、殺人容疑と「韓国籍」というのは偶有的な関係しか有していないことは言うまでもなかろう。男性という性別、漫画雑誌の編集者、「文京区千駄木」の住民等のカテゴリーと殺人容疑との関係が偶有的でしかないのと同様。ところで、昨年千葉大学医学部生レイプ事件を巡る差別的な虚言で顰蹙を爆買いした百田尚樹*1は実名と国籍を明かした朝日新聞を褒めるのだろうか。
See also


神保圭作、深津誠、春増翔太「<妻殺害容疑>講談社編集次長を逮捕 警視庁」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00000039-mai-soci&pos=2
講談社編集次長を逮捕=自宅で妻殺害容疑―警視庁」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00000063-jij-soci
「寝室で殺害後、偽装工作か 妻殺害容疑の講談社次長」http://www.asahi.com/articles/ASK1B66KMK1BUTIL039.html

鯛ではなく鮪

朝日新聞』の記事;


巨大マグロに、さい銭ペタリ 兵庫・西宮神社で奉納

2017年1月8日17時07分

 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社兵庫県西宮市)で8日、体長2・3メートル、重さ230キロの巨大な本マグロが奉納された。

 「十日えびす」(9〜11日)を前にした恒例行事。さい銭をはり付けると「お金が身につく」とされ、参拝客は頭や背中に硬貨をはり、手を合わせた。

 ただ、今年のマグロの大きさは、例年より一回り小さく、さい銭をはれる場所はやや狭め。神職は「願いがかなう人が減らないことを祈っております」。
http://www.asahi.com/articles/ASK184J5NK18PIHB00H.html

本文では言及されていないが、写真では「奉納」者がうっすらわかる。Wikipediaによれば、「奉納」しているのは「神戸市東部卸売市場(神戸市東部水産物卸売協同組合、大水、神港魚類)」。1970年に始まったことであるという*1。鯛ではなく鮪。恵比寿様が闇金融に引っ掛かって、借金返せないなら腎臓を差し出すかマグロ漁船に乗るか、どちらかを選べ! と脅されるというストーリーを考えてしまった。
東京でエビスというと、思い出すのは麦酒の名前の由来ともなったあの小さな神社だが*2、関西ではエビス、「えべっさん」というと、この「西宮神社*3のほかに、大阪市浪速区の「今宮戎神社*4があるのだった。
ところで、長崎県壱岐では水死体を「エビス」として祀る習俗がある(See 波平恵美子「水死体をエビス神として祀る信仰 ──その意味と解釈」『民族学研究』42、1976)*5。鮪の代わりに土左衛門をどんと「奉納」したらどうなるのかな、と罰当たりな想像もしてみた。

No safety belt?

朝日新聞』の記事;


ビルの窓清掃中に過って転落か、44歳作業員死亡 大阪

2017年1月7日22時34分

 7日午後3時20分ごろ、大阪市中央区高麗橋4丁目の9階建てビルで、窓ガラスを清掃していた男性から、「同僚が転落した」と119番通報があった。大阪府警によると、転落したのは清掃会社のアルバイト作業員の橋本洋さん(44)=兵庫県尼崎市=で、まもなく死亡が確認された。府警は、作業中に過って転落したとみている。

 東署によると、橋本さんは通報した男性とそれぞれ離れた場所で、ビルの屋上から作業台をつるして窓を拭いていたが、作業を終えた男性が橋本さんの様子を見に行くと、作業台の真下近くの地上で倒れていた。作業台はビルの8階付近(高さ約20メートル)につるされたままだったという。
http://www.asahi.com/articles/ASK176VM5K17PTIL012.html

最初に思ったのは、ゴンドラに乗ってビルの窓を掃除している人って、命綱というか安全帯をしていないのかしら? ということ。バブル経済の頃、営業のためによくビル工事現場に行っていたのだが、事務所にも飯場にも転落防止とか安全帯確認といったスローガンが貼りまくってあったよ。
亡くなった方は44歳の「アルバイト作業員」ということだけど、ビルの窓掃除というのはそもそもどういう人がやっているのだろうかと思った。以前、ああいう作業は高い場所を厭わない登山家の人たちがトレーニングを兼ねてやっているんだよということを聞いたことがあるのだけど、その真偽はわからず。
さて、


Dominic Ngai “Rooftopping: Shots from China's Highest Vantage Points” that's Shanghai January 2017, pp.42-49


超高層ビルの最上部から都市風景の写真を撮影すること。urban exploration=urbex文化の一部。所謂〈絶景〉*1の極み。「ルーフトッピング」する人は勿論安全帯をしていない。セイフティ・ネットもない。

「二大政党」など

尾関章堺利彦に学ぶ「対抗勢力」のつくり方」http://book.asahi.com/reviews/column/2014022700005.html


2014年のテクスト。黒岩比佐子さん*1の遺作となった『パンとペン 社会主義者堺利彦と『売文社』の闘い』の紹介なのだが、冒頭の方に「二大政党」制の挫折や日本における左翼の「分裂」のことが語られている。


1990年代に55年体制が終わり、衆議院議員選挙に小選挙区制がもち込まれたころ、人々の頭の中には二大政党制のイメージがあった。権力を手にした与党に、次をうかがう野党がにらみを利かす。だから与党も独断専行とはいかない。有権者は、選挙のたびに投票のさじ加減で世の中を動かせる――そんな民主主義の醍醐味を実感できるはずだったのだが、いま僕たちの前にはまったく違う現実がある。

 それには、わけがある。二大政党のもう一つの柱となるべき政党が寄り合い所帯だからだ。保守政党にいた人がいる。社会主義政党にいた人がいる。市民運動家だった人もいれば政経塾出身の新世代政治家もいる。労働組合出身の人がいるかと思えば、労組依存を嫌う人もいる。いろいろな人がいるのはよいことだが、色合いの異なる人々の志を緩く束ねる大きな方向性が見えてこない。だから、二大政党をつくるためだけの政党になってしまった。

 世界を見れば、そんなことはない。欧州には、保守勢力に対して社会民主主義勢力がしっかり根を下ろしている。欧州社民は90年代、ソ連崩壊の記憶が生々しいころでも政権を次々に奪い取り、英国にブレア政権を、ドイツにシュレーダー政権を生みだした。米国はどうか。二大政党ともそれぞれの議員の主張に幅があるが、大きくみれば共和党が保守を代弁し、民主党がリベラルの側に立つという構図がみてとれる。

 では、どうして日本には保守に比肩する「対抗勢力」がないのだろう。この問いに答えを出すのはなかなか難しい。ただ、その根深さは僕らの世代には皮膚感覚でわかる。左翼が分裂する光景を、少年だった60年代のころからずっと見せつけられてきたからだ。

 大人の世界では、日本社会党という党がいつもゴタゴタを繰り返していた。55年、保守合同に先立って左右両派が統一したにもかかわらず、さっそく60年に右寄りの議員が飛び出て民主社会党(後の民社党)をつくった。残った党内でも、階級闘争による革命をめざす左派と構造改革路線をとる右派は互いに相容れず、その対立は委員長や書記長の改選期にいつも火種となった。

 大人ばかりではない。70年前後の学生運動を振り返れば、共産主義社会主義を掲げるいくつものセクトが乱立していた。それぞれには主張があり、袂を分かつだけの理由があったのだろう。だが、その流れの果てには、内ゲバというもっとも悲惨な事態も待ち受けていた。世直しを考えているうちに自らの信念と異なる見解を受け入れられなくなる。左翼運動の同時代史をみると、そんな心理傾向が強いような気がしてならない。

「二大政党制」の夢を煽っていたのは、例えば山口二郎先生の『イギリスの政治 日本の政治』とか*2
イギリスの政治 日本の政治 (ちくま新書)

イギリスの政治 日本の政治 (ちくま新書)

「 二大政党のもう一つの柱となるべき政党が寄り合い所帯だからだ」。これは民主党(現在の民進党)のことを言っているわけだが、そもそもは自民党も(そして社会党)もそうだった。それが共産党公明党とは区別されるアイデンティティの根拠のひとつでもあったわけだ。源流がそうなんだから、民主党民進党が「寄り合い所帯」だからといって、今更驚いてはいけない。それよりも問うべきは、自民党の変容の方だろう。
かつての自民党について、中北浩爾「保守主義から「右傾化」へ」*3に曰く、

(前略)1986年、当時のブレーンの佐藤誠三郎東大教授らが出版した『自民党政権』(中央公論社・品切れ)は、自民党が特定のイデオロギーにとらわれず、派閥や個人後援会、族議員などを通じて、多様な要求を汲(く)み上げ、変化に柔軟に対応してきたからこそ、長期政権を続けられているのだと主張した。
 現在、こんな派閥擁護論を説いたら、間違いなく守旧派のレッテルを張られてしまうであろう。しかし、佐藤は、学習院大学の香山健一教授らとともに、80年代、行政改革などに尽力した。ローマ帝国の滅亡に事寄せつつ日本の行く末に警鐘を鳴らし、土光敏夫経団連会長を驚嘆させた論文として、昨年、37年ぶりに話題になった『日本の自殺』は、現状肯定の上に立つ彼らの改革宣言であった。
なお、社会党内の抗争に関する尾関氏の叙述に完全に納得しているわけではない。

紙と口

Rio Hamada「「今後、機密情報は紙で」文科省のメール誤送信対策に驚きの声、話を聞いてみた」http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/10/mext_n_14075062.html


曰く、


文部科学省は1月10日、職員約30人分の人事異動案を誤って約1700人の全職員に送信していたことを公表した。人事課の職員が4日夕、今月中旬に発令予定だった管理職や若手職員の人事案を部下にメールで送ろうとしたところ、誤って全職員に送信してしまったという。

一方でこの問題について、全職員に誤送信しかねないシステムや、再発防止策として同省が公表した「人事情報は今後は紙や口頭でやりとり」との報道には、ネット上などで「時代に逆行するのでは」と驚きの声も上がっている。(後略)

先ず文科省が何故このことを「公表」したのかがわからない。「誤って約1700人の全職員に送信していた」とはいっても、身内へであって、外部に漏れたわけではない。まあ「人事情報」といっても、多くの職員にとって、他所の部署の事情は関心の外なのではないか。外部にいる人の場合、教育関連産業の人にとっては美味しい情報かも知れないけど、その他の圧倒的多数にとってはどうでもいい情報だろう。不倫情報のような娯楽性もない。
ところで、「紙や口頭でやりとり」ということだけど、読了後XX分以内にシュレッダーにかけること、といった注意書きも添えられるのだろうか。或いは、水溶紙に書くのだろうか。今、小学校中学年の頃、水に溶ける紙を含む「スパイ手帳」というのが男子の間で一時的に流行したことを思い出した。その「スパイ手帳」巻末の表でモールス信号というものを憶えたのだった。さて、『スパイ大作戦*1に出てくる自動消滅するテープも導入してほしいものだ。Possible or impossible?

最初は1961など

承前*1

内田光「かつては暴動…ドヤ街に世界から旅人が!あいりん地区に何が起きた?」http://withnews.jp/article/f0170107000qq000000000000000W05n10601qq000014425A


大阪市西成区あいりん地区aka釜ヶ崎の〈カオサン化〉を巡って。
内田さんは言及していないけれど、宿泊費の「破格の安さ」のほかに、旅行者が集まる理由のひとつとして、関西新空港へのアクセスがけっこういいことを挙げている人がいた。
さて、


最初に暴動が起きたのは1961年。8月2日の朝日新聞紙面は「二千余人が暴徒化 交通事故の処理に怒る」「派出所などに投石・放火」「催涙ガスで鎮圧」などの見出しで暴動を報じています。以降、2008年までに20数回もの暴動が起きています。
1961年が最初とはけっこう新しいことだ。今のところ最後である2008年の「暴動」については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080616/1213616174 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080622/1214148581で言及している。
釜ヶ崎に滞在している人には「欧米人で、ワーキングホリデーで日本に長期滞在し」ている人が多いのだという。ところで、最近新嘉坡の「ワーキング・ホリデー」に言及したことがあった*2。でも、考えてみると、新嘉坡のような狭い場所でわざわざ「ワーキング・ホリデー」の査証を取って、一体何処に行くつもりなんだい? ということになってしまうのだった。

ビリー・ホリデイを聴きながら

Mary Papenfuss “Renowned Journalist Nat Hentoff Dead At 91” http://www.huffingtonpost.com/entry/nat-hentoff-dies_us_5871cb16e4b043ad97e3b8bb *1
Bryan Marquard “Nat Hentoff, a jazz critic, free speech advocate, and ‘Boston Boy’ memoirist, dies at 91” https://www.bostonglobe.com/news/nation/2017/01/07/columnist-nat-hentoff-dies/c2hsCBIxVbyDlHvtjp4H2J/story.html
Martin Weil “Nat Hentoff, journalist who wrote on jazz and civil liberties, dies at 91” https://www.washingtonpost.com/local/obituaries/nat-hentoff-journalist-who-wrote-on-jazz-and-civil-liberties-dies-at-91/2017/01/08/2f67241a-d559-11e6-945a-76f69a399dd5_story.html


少し遅れて知ったのだが。
現地時間1月7日、小説『ジャズ・カントリー』の著者でもあるジャズ批評家のナット・ヘントフ*2がマンハッタンの自宅にて老衰のために死去。享年91歳。息子によれば、家族に囲まれてビリー・ホリデイを聴きながらの往生であったという。ヘントフ氏の政治的立場は左翼リバタリアンというか、〈合衆国憲法原理主義者〉というのが最も適当であろう。なお、ヘントフ氏は妊娠中絶には断固反対であった。また、2003年のイラク戦争を支持した。

そういえば、ヘントフ氏はジプシー・ジャズのギタリスト(ショーン・ペン)を描いたウッディ・アレンのフェイク・ドキュメンタリー『ギター弾きの恋』に本人役で出演していたのだった*3
ギター弾きの恋 [DVD]

ギター弾きの恋 [DVD]

さて、この世で最後に聴く音楽を決めておくのは重要だと思った。まあヘントフ氏がビリー・ホリデイを聴きながら死にたいと前以て決めていたのかどうかは知らないけれど。私は既に決めてあるけれど、第二希望とか第三希望とかも決めておく必要があるでしょ。
See also


さえきかずひこ「シリーズ【ジャズ批評家を読む】第1回:ナット・ヘントフ 『ジャズ・カントリー』」http://www.en-soph.org/archives/44098042.html

Ali Akbar Hashemi Rafsanjani

Saeed Kamali Dehghan “Iran's former president Rafsanjani dies aged 82” https://www.theguardian.com/world/2017/jan/08/iran-former-president-rafsanjani-dies-aged-82
“Obituary: Akbar Hashemi Rafsanjani” http://www.bbc.com/news/world-middle-east-22494982
Trevor Mostyn “Ali Akbar Hashemi Rafsanjani obituary” https://www.theguardian.com/world/2017/jan/08/akbar-hashemi-rafsanjani-obituary


イラン革命*1の元勲でイラン・イスラーム共和国の第4代大統領だったハシェミ・ラフサンジャニ*2が現地時間1月8日、テヘランの病院で他界。享年82歳。