テレビ朝日「デジタル化にも“注意点”思い出の映像が見られなくなる?VHSテープ『2025年問題』」https://news.yahoo.co.jp/articles/d09d0981b2c10fe4e3623f7ecb5d1a4abd945205
VHS*1は1976年からあるが、
個人が昔撮ったりしたVHSをデジタル化しているだけではない。公共の博物館だと、資料の多くをVHSの形式で集積している場合がある。三重県の「 四日市市立博物館」*2の「デジタル化の取り組み」;
しかし平成以降、記録メディアがDVDやデータに取って代わられるようになり、デッキの生産は次々と終了。令和に入り、ユネスコなどがこう警鐘を鳴らしました。ユネスコ『マグネティック・テープ・アラート』(2019)
「過去60年間、人類の多様な文化遺産は磁気テープに記録されてきた。それらの映像と音声を後世に伝える唯一の方法はデジタル化だ」背景にあるのは、再生機の製造終了などにより再生自体が困難になることや技術者の減少、長くて50年とも言われるVHSテープそのものの劣化などです。そして、消失の期限が2025年、今年とされています。
三重県四日市市にある博物館。ここでもデジタル化の取り組みが行われています。四日市市立博物館学芸員 森拓也さん
「6年ぐらい前から取り組み始めている。一気にできるものではないから、博物館としては地道にやっていかないと」ここには1993年の開館以降に集めた、ビデオテープやカセットテープなどの磁気テープが大量に保存されています。その内容は、戦前のお祭りの映像や伊勢湾台風で被害を受けた市内の記録。昭和30年代に撮影された車窓からの風景など貴重な映像ばかりです。
四日市市立博物館学芸員 森拓也さん
「当時の山車がどういう動きをしていたか、どれくらいの大きさだったのかが分かるのは大変貴重」デジタル化できる期間を少しでも伸ばすためには、使える再生機を廃棄したりすることなく、現存する全ての再生機を大事に有効活用していく意識が必要です。
この博物館では森さんの私物のほか、市民から寄贈された機器など8台の再生機器を使用しています。故障した場合は森さん自ら修理しているといいます。
四日市市立博物館学芸員 森拓也さん
「博物館の使命として、稼働状態にある機械を1台でも残しておかないといけない」
(Q.DVDも見られなくなるが)
「記録で一番良いのは和紙に墨。源氏物語だって枕草子だって、みんな和紙に墨で書いているから1000年も残ってる。また20年後か30年後かに僕みたいなのが出てきて、このDVDを古い機械使ってこうするんですよなんていう時代が来ると思いますよ」
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080817/1218939934 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20081106/1225917379 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120507/1336361971 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120607/1339090313 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20141103/1414943265 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160321/1458567397 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160723/1469296345 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/05/100749