id:BUNTEN 「ヴェトナムに麝香猫っているのか?」軽くググったところインドジャコウネコという肛門付近に臭腺を持つ種がベトナムにも分布しているようですが、その品との関連は不明です。 生物
2024/05/05
https://b.hatena.ne.jp/BUNTEN/20240505#bookmark-4753036849752635392
「インドジャコウネコ」https://www.neko-zukan.com/ja/item/Viverridae/Viverra/zibetha/index.html
これによると、
インドジャコウネコ(Large Indian civet)は、南アジアと東南アジアの草原、低木、沼沢林、密林地帯、マングローブ林など森林地帯に生息します。 インドから中国南部、マレーシアまで分布し、海抜0~3,080 mまでの環境に生息し、二次林やプランテーションでも見ることができます。
ただし、中国での野生個体数は、1950年代以降、森林伐採のために94~99%も大幅に減少しました。 香港では、野生動物保護条例で保護されていますが、1970年代以降、自然状態で記録されておらず、絶滅したと見なされています。インドジャコウネコは英名が示すように大型種であり、東南アジアのジャコウネコの中で最大級です。
体長は70~85 cm、尻尾の長さは35~47 cm、体重は3.4~11 ㎏で、オスの方がやや大きくなります。
インドジャコウネコの体色は、灰色がかった黄褐色で、黒い縞模様が肩の後ろから尾の付け根まで背中に沿って伸びていますが、尾には伸びていません。 側面と肢は灰色がかった、あるいは茶色がかった色で、漠然とした縞模様があります。
肢は、先に行くにしたがって暗い色になっています。 爪は出し入れができ、足の裏には毛が生えています。
インドジャコウネコは、タイで「輪が付いた尻尾を持つジェネット」、ラオスで「ストライプの尻尾を持つシベット」と呼ばれるように、首元と尻尾にある白と黒のストライプが特徴的です。
首の喉側には、大きくてはっきりとした3つの白黒の喉輪模様があります。
尻尾にはリング状の白と黒の縞模様が5~6本あり、似ているジャワジャコウネコとの違いとなっています。(ジャワジャコウネコは、15本程度。)
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インドジャコウネコは、マーキングの際に、肛門周辺の臭腺から分泌物を出します。
マレーシアで“ムスクシベット”、日本で“麝香猫(じゃこうねこ)”と呼ばれるように、彼らはその分泌物のにおいも特徴としています。 分泌物がシべトンと呼ばれる芳香成分を含んでいるためで、薬や香水の原料となります。
食肉や毛皮のための狩猟、薬や香水原料としての臭腺の使用のため、インドジャコウネコは生息地全域で狩猟の対象となっており、個体数を減らしています。
「インドジャコウネコ」https://ikimonopedia.com/large-indian-civet/
また、「コジャコウネコ」というのもいて、分布地は「バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカ、台湾、タイ、ベトナム、マダガスカル、タンザニア、イエメン、コモロ諸島」*1。
「コピ・ルアク」を作らされる「パームシベット」はインドネシアなどの島嶼部だけでなく、亜細亜の大陸部でも棲息しているのだった。「アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、パプアニューギニア」*2。ヴェトナムにも「パームシベット」がいる以上、珈琲の実を食べさせられ、せっせと糞を生産させられている可能性がないとはいえないのだった。なお、「ジャワジャコウネコ」は「コピ・ルアック(糞コーヒー)やシベット香料の生産に関わる種ではないそうです」*3。
(前略)彼らの個体数は安定しており、絶滅の危険度に関してもIUCNのレッドリストでも軽度懸念の評価ですが、懸念事項もあります。例えば、中国では毛皮のための狩猟が行われています。
また、臭腺からの分泌物を香水や薬の成分として利用するために、インドやタイでは主に野生から捕獲してきたと思われる個体が多数飼育されています。
さらに、インドネシアのジャワでは、ジャコウネコの飼育が流行しているようで、彼らは2番目に多く取引されているジャコウネコと言われています。
ちなみに、1番はパームシベットで、コジャコウネコの20倍の取引量があるようです。
因みに、白鼻芯*4もジャコウネコ科。
*1:「 コジャコウネコ」https://ikimonopedia.com/small-indian-civet/
*2:「 パームシベット」https://ikimonopedia.com/common-palm-civet/
*3:「ジャワジャコウネコ」https://www.neko-zukan.com/ja/item/Viverridae/Viverra/tangalunga/index.html 英語ではMalayan civetと呼ばれているが、「ジャワ」に限らずマレー半島から東南亜細亜の島嶼部にかけて広く分布しているようだ。但し、インドシナなどの大陸部には分布してない。
*4:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100324/1269430030 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150420/1429549184 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160122/1453431194 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/12/151750