銀座の白鼻芯など

『朝日』の記事;


夜の銀座に光る目、ハクビシン出没 浜離宮から冒険?

今村優莉

2015年4月20日16時37分


 顔の真ん中の白い線に、細長い尾っぽ。東京都中央区銀座8丁目の路上で16日夜、ハクビシンを記者が撮影した。光る目をくりくりさせながら、のそのそと動き、白米の残飯をむしゃむしゃと食べていた。


 都環境局によると、ハクビシンは都内全域で目撃情報があり、銀座を含むエリアでは2012年度に1匹が捕獲された。

 東京23区を中心に全国のタヌキ、ハクビシンの目撃情報を集めている「東京タヌキ探検隊!」隊長の宮本拓海さん(47)の話では、都内では約5年前からハクビシン目撃情報がタヌキを超え、23区内に1千〜2千匹いるとみられる。中央区浜離宮恩賜(おんし)庭園には野生のハクビシンが定住していることが確認されているという。

 「ビル街ではえさとなる食べ物が少ないうえ、交通量が多いので定住は難しい。ただ、タヌキに比べて生息範囲を広げようとする特徴があるので、浜離宮から冒険の旅に出て来たのかも」と宮本さんは言う。(今村優莉
http://www.asahi.com/articles/ASH4M4CR3H4MUTIL00L.html

ハクビシンについては一度だけ採り上げている*1。また、上の記事で言及されている「東京タヌキ探検隊!」*2の「ハクビシンに出会ったならば」もなかなか興味深かった*3。例えば、「分福茶釜」の狸は実は白鼻芯であったとか。タヌキはイヌ科、白鼻芯はジャコウネコ科。中国語でタヌキを狸猫という。実際、タヌキを犬の仲間ではなく猫の仲間だ思っている中国人も少なくない。白鼻芯というのも台湾及び日本での言い方であって、中国大陸では果子狸という言い方が普通なのだった。まあ、肉食の哺乳類を猫といってしまうのはあながち間違いともいえない。猫も犬も白鼻芯も狸も熊もネコ目の中の種であるわけだから。
土曜日に南京博物院*4で「馬鹿」という動物の化石を見たのだった。学名はCervus elaphus、英語ではred deer、和名はアカジカで、中国語では「馬鹿」と呼ぶ*5