Mbah Ghoto

Oliver Holmes “'Oldest human' dies in Indonesia aged 146” https://www.theguardian.com/world/2017/may/02/oldest-human-dies-in-indonesia-aged-146
“'Oldest human' dies in Indonesia 'aged 146'” http://www.bbc.com/news/world-asia-39768321


インドネシアのジャワ島でMbah Ghotoという男性が亡くなり、5月1日に埋葬された。彼の出生証明書によれば、1870年12月生まれで、享年146歳。第一次大戦の頃は40代で、太平洋戦争でジャワを日本軍が占領していた頃には既に70を超していたことになる。但し、インドネシアで出生が記録され始めたのは1900年からであり、Mbah Ghotoさんの出生証明書も本人への聞き取りに基づいて事後的に作成されたものなので、世界最高齢者の公式記録としては認められていない。上掲の記事のタイトルでOldest humanに引用符がついているのはそれ故である。例えばドリス・デイ*1三遊亭円歌*2のように、高齢者が実際は数歳若かったり年取っていたりというのはあり得ることだけど、そのずれが2桁に及ぶことはちょっと考えられない。だから、146歳だったかどうかはともかくとして、実質的に世界最高齢だったことは間違いないのでは? 因みに、それに先立つ4月17日にViolet Brownさんという117歳のジャマイカ人女性が公認の世界最高齢者として認定されたばかりなのだった*3。公認されている最高齢の死者は1997年に122歳で他界したJeanne Calmentという仏蘭西人女性。2015年4月に大阪で当時世界最高齢者だった117歳の大川ミサヲさんが亡くなったとき、最後の19世紀人ということだったのだが*4、このMbah Ghotoさんこそが(実質的な) 最後の19世紀人ということになる。