印西の頼政

北総鉄道のPR誌『ほくそう』の121号の「千葉ニュータウンへ小さな秋を探しに行こう!」という記事を見ていたら(pp.2-6)、北総鉄道*1千葉ニュータウン中央駅の近くに源頼政*2首塚があることを知った。宇治川の戦いに破れ、自決した頼政首塚が遠く離れた東国に!


源頼政の首を祀る塚。頼政は死に際して、家臣に「わが首を持ち、馬を引いて東に向かえ。首が重くなったら、そこに使を築いて首を葬れ」と、言い残したそうです。頼政の言葉に従った家臣は、東国(現在の関東地方)へ出立。結願寺地域*3にさそかかったところ、携えていた頼政の首がズシリと重くなり、その場からピクリとも動きません。埋葬の地と認めた家臣は、首を手厚く葬ったそうです。
毎月23日は、有志が塚のそばのお堂に集まって「頼政講」を実施。お経を上げて、頼政の遺徳を偲びます。(p.5)
近くには、頼政の首を運んできた馬を祀った「名馬塚」もある。

平安時代末期に活躍した武将・源頼政。平家に敗れて自刃した際、亡骸は京都・宇治平等院に葬られましたが、首だけはこの結願寺地域に持ちこまれたとされています。
首を運んだ馬を埋葬したのがこちらの「名馬塚」です。以前はお堂が建てられていましたが、現在は数基の石塔を残すのみ。そこに刻まれているのは、頭上に馬の頭を乗せた「馬頭観音」。どこかユーモアのある面持ちに癒されます。(p.4)
さて、東国ということでは、茨城県古河市錦町に「頼政神社」があり、「源頼政の首を従者がたずさえて逃れ、古河に葬ったものと言い伝えられてい」るのだった*4。また、「東国」ではなく、宇治からより近い京都府亀岡市西つつじヶ丘にも「頼政塚」があるのだった*5
See also


ふっき~「千葉県印西市結縁寺 頼政塚と名馬塚」https://ameblo.jp/fookky/entry-12414649321.html
尼木資之*6「千葉県印西市結縁寺・頼政塚と名馬塚。( ˘ω˘ )」https://ameblo.jp/chiba-rekishi/entry-12598304374.html