棚部秀行*1「内面化された時代の価値観」『毎日新聞』2021年2月20日
『戦後民主主義』(中公新書)の著者、山本昭宏氏へのインタヴュー記事。
「戦後民主主義」の要素として民主主義、平和主義、平等主義を挙げる。軍国主義への深い反省に始まるこの思想は、知識人やマスメディア、教育を通じて幅広く受け入れられた。だが、冷戦下、平和主義は理想主義と批判され、近年では改憲論議が盛んだ。
「戦後民主主義の理想や概念は、人々に内面化されていきます。時代で共有した価値観や気分が流れ込んでいる映画、小説などから、それらを整理したいと思いました」
映画「青い山脈」*2が提示していた新しい価値観、手塚マンガの平和と理想、キャスター・久米宏さんの反戦――。共通して息づいているのは、戦後民主主義的な「素朴」なヒューマニズムだと指摘する。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20091029/1256816455 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/01/25/150811 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/02/19/125524 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/06/26/163453
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100618/1276859625 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20151125/1448468789