陰謀か?

承前*1

ニッポン放送の記事;


森永卓郎、“紀州ドン・ファン”元妻の今の逮捕に疑問「ワイドショーが政府批判からガラッと矛先を変える」
4/30(金) 16:50配信


ニッポン放送

経済アナリストの森永卓郎*2が4月28日(水)、ニッポン放送垣花正 あなたとハッピー!」に出演。「紀州ドン・ファン」と呼ばれた資産家男性を殺害したとして、元妻が逮捕された事件について語った。

2018年、和歌山県田辺市の資産家で「紀州ドン・ファン」と呼ばれた野崎幸助さん(当時77歳)が自宅で急性覚醒剤中毒で死亡した。この事件で警察は28日午前5時すぎ、元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。番組直前に飛び込んできたこのニュースに関して、森永が逮捕の裏側を推測した。

「これは、逮捕されていないので言えなかったんですけど、当初から元妻が怪しいとみんな思っていたと思うんです。だって、覚せい剤の注射の跡はなかったから、何者かが口から飲ませた。その時にこの元妻と紀州ドン・ファンしか家にいなかったわけですよね。

人を見た身で判断してはいけない、とはいえ、(元妻は)普通に見たらものすごくチャラチャラしているわけですよ。で、結婚からわずか3か月ですよ。超資産家で55歳も年が離れていて、何かあるんじゃないかとみんな思っていたところに、別に新たな強い証拠が見つかったというわけでもないのに、3年近く経って逮捕に踏み切った。しかも羽田空港に移送している時に、メディアに映させているわけですよ。

どう見ても、これからワイドショーは『紀州ドン・ファン』一色になりますよね。3年間ずっと取材を続けてきているから、(テレビ局は映像の)素材をいっぱい持っているわけですよ。『何でそういうことが起こるようにしているのか?』ということなんですが、緊急事態宣言が出て今日で3日目ですよね。(宣言が)大失敗に終わったのは明らかなんですよ。当然政府に対する批判が続出してくるわけです。こんな苦労をして効果がないんだったら、何の意味もないわけですから」

「でも、この事件のおかげで、ワイドショーがガラッと矛先を変える……。もちろん証拠はないですよ。でも、このタイミングは何なんだと。何で3年も逮捕しなかったんだというのが、私の大きな疑問なんです。

本当に国民の利益を考えるのなら、こんなことでガタガタやるよりも、どうやってコロナを収束させるかということのほうが、私は1000倍も1万倍も重要だと思うんです。でも、たぶんこっちの(事件の)方を、世間としてはついつい見ちゃうんですよ。そうなっていくのが私は大いに気がかりですね」

森永は、「証拠はない」と断りながらも、犯人逮捕が政府の緊急事態宣言への批判をかわす意図によるものである可能性に言及。いずれにしても、事件によって国民の興味がそちらに向き、新型コロナ感染症への関心が薄れることを危惧した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5babb4424c077ae2b7cd93fcb67adab96b0e076f

多分そういう陰謀はないと思う。「逮捕」はしたものの、警察当局は発表されている限りでは決定的な証拠を握っているわけではないようだ。この程度だったら、公判の維持は困難だろう。起訴できるかどうかも怪しい。「「須藤早貴はやってない!」紀州ドン・ファン元妻の知人が断言 逮捕時に小川泰平氏に証言」という煽ったタイトルの記事によると*3

小川氏は「容疑者の自白のみに頼ることはよくないことですが、まずは本人の話を、その経緯を1つ1つ丁寧に順序よく聞くこと。そこから始まります」と指摘した。

 果たして、起訴には至るのだろうか。小川氏は「逮捕に踏み切った経緯を考えてみると、状況証拠を積み重ねで起訴できると踏んだか、新たな大きな決め手が出てきたのか。もちろん警察独自の判断でなく、検察庁と事件相談をして着手しているはずです」と分析。その上で、「ただ、そうではなく、容疑者が海外移住を計画していて、その出国期日が迫っている要因で逮捕したというのなら、(勾留期限の)20日間が本当の意味での勝負になると思います」と付け加えた。

 つまり、決定的な物証、確証がなく、海外逃亡を阻止するための逮捕であったのなら、この20日間で本人の口から具体的な証言が出てくるかが焦点となる。今後の行方が注目される。

ということなのだ。
感染拡大防止のためには、みんなが外出しないことが肝要であり、TV番組が充実していれば外出せずにステイ・ホームする人も増えるだろう。この「紀州ドン・ファン」事件はどの程度ステイ・ホーム増加に貢献したのだろうか。外出を抑制したいのなら、連休中はWowwowを完全無料化するくらいのことをしろよとは思うのだけど。
ところで、「紀州ドン・ファン」はリッチな「弱者男性」*4といえるか?