親戚か

NHKの報道;


東芝 車谷暢昭社長 辞任の意向固める
2021年4月14日 1時25分


大手電機メーカー、東芝の車谷暢昭社長が14日辞任する意向を固めたことがわかりました。東芝外資投資ファンドから買収提案を受けたばかりでしたが、車谷氏がかつてこのファンドの日本法人のトップを務めていたことなどから経営陣の間で提案の背景が不透明だという批判も出ていました。


「使命を果たしたため」
関係者によりますと、東芝の車谷暢昭社長が辞任する意向を固めました。

14日開かれる臨時の取締役会に辞表を提出する見通しで、車谷氏は辞任の理由について「ことし1月、東証1部に復帰するという使命を果たしたため」と周囲に伝えているということです。

東芝は今月6日、イギリスに本拠を置く投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズなどから買収提案を受けました。

これは、東芝の上場を取りやめて株式を非公開化させることで、車谷社長を支持しないいわゆる“モノ言う株主”のほかの投資ファンドなど外部からの影響を受けない体制を目指す提案でした。

しかし、車谷氏がかつてCVCの日本法人のトップを務めていたことなどから、経営陣の間で提案の背景が不透明だという批判も出ていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210413/k10012973211000.html

拙blogでこういう企業内権力闘争ネタを取り上げることはあまりないと思う。気になったのは「車谷」という名字。けっこうレアな名字で、同じ苗字の有名人としては、小説家の故車谷長吉*1がいる。この「車谷暢昭」は私小説家の親戚なのかどうか。長吉は播磨(兵庫県)の姫路生まれ。東芝社長の方は、Wikipediaに従えば、瀬戸内海の向こう側の愛媛県新居浜市出身*2私小説家も東芝社長も「くるまたに」だが、私小説家は最初「しゃたに」と名乗っていた。そもそもは「くるまたに」だったが、「祖父」が勝手に念みを「しゃたに」に変更し、本来の念み方に戻したいと思っていた長吉は2007年4月に「くるまたに」への「改姓届け」を行っている(高橋順子『夫・車谷長吉』、p.215)。ところで、文藝春秋の幹部を務めた人で、「車谷弘」という人がいて、向田邦子のエッセイ集『父の詫び状』の「あとがき」で言及されている。この人も長吉の親戚なのか否かと訝ったことがあったのだった*3
夫・車谷長吉 (文春文庫)

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新装版 父の詫び状 (文春文庫)

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