伊福部ピアノ

須藤唯哉*1「作曲家・伊福部昭の遺品寄贈」『毎日新聞』2022年1月9日


曰く、


映画「ゴジラ」などの音楽を手がけた作曲家の伊福部昭(1914~2006年)*2の遺品が東京音楽大学(東京都目黒区)に寄贈された。自筆譜や愛用のアップライトピアノなど約1250点に及び(後略)
何故、「東京音大」かといえば、伊福部は東京音楽大学教授を務め、第5代学長にも就任している。

寄贈された遺品には、自筆のメモ書きや、書き込みの加えられた譜面が多数含まれており、伊福部作品誕生の過程を垣間見ることができる。また、作曲学習者のバイブルとされる大著「管弦楽法」の関連資料やオーディオ機器などの愛用品も目を引く。
アップライトピアノは、100年以上前に独ハンブルクのピアノメーカーが製造。伊福部が30歳前に親族から贈られ、91歳で亡くなるまで使用した。伊福部に師事した同大学指揮特別アドバイザーの藤田崇文さんは「このピアノからゴジラのあの旋律も生れたのは事実だろう。パートナーとして生涯ずっと大切にしてきた」と説明する。