「アゴ」の隕石

習志野隕石」というのがツィッターのトレンドに入っていて、ちょっと吃驚。
国立科学博物館*1のツィート;


毎日新聞』の記事;

火球の破片、千葉で発見 「習志野隕石」、学会へ登録申請へ
7/13(月) 18:51配信

毎日新聞


 2日午前2時32分ごろ、関東などの上空を西から東へ流れる「火球」(強く光る大きな流れ星)が目撃され、その破片とみられる隕石(いんせき)が千葉県習志野市で見つかった。国立科学博物館(東京都台東区)が13日、発表した。「習志野隕石」として、国際隕石学会に名称の登録を申請するという。

【火球の破片、千葉で発見】

 科学博物館によると、火球が目撃されたのと同じ頃、習志野市の女性がマンション2階の自宅で「ガーン」という大きな音を聞いた。朝になって、女性が玄関前の共用廊下に石の破片があることを発見。4日にも、共用廊下の下にある中庭で二つ目の破片を見つけ、科学博物館が調べていた。

 隕石に詳しい科学博物館の米田成一・理化学グループ長によると、破片はそれぞれ重さ63グラムと70グラム。二つは割れ目がきれいに合わさり、二つ合わせた時の幅は約5センチだった。いずれも放射性物質マンガン52などが検出されたことから隕石と確認した。マンガン52は、宇宙空間で浴びた放射線宇宙線」により生じ、放射能の強さが半分になるまでの時間「半減期」は約5・5日。他にも破片が別の場所に落下している可能性があるという。

 火球は目撃直後から、大きな光が映った動画や「爆発音が聞こえた」などの証言が会員制交流サイト(SNS)に投稿され、話題になった。アマチュア天文愛好家や大学の研究者によるグループ「SonotaCo Network」(ソノタコ ネットワーク)が各地に設置した流星の観測カメラの情報や撮影画像を分析して、軌道を推定。落下した可能性がある地域として、千葉県の習志野市佐倉市などの辺りを示した上で、ウェブ上で隕石の発見情報などを求めていた。

 同グループは「メンバーはボランティアで毎晩の観測を続けている。今回は長年夢見ていた発見になり、大変励みになった。他の破片が推定した落下地域で見つかる可能性があり、住民は自宅の敷地内などを確認してほしい」としている。

 米田グループ長は「日本で火球の落下経路や落下地点が推定され、実際に隕石が見つかったケースは恐らく初めてで、有意義なデータが得られた。世界でも珍しい出来事だ。ウェブ上では、軌道からどの小惑星から来たのかの候補も挙がっているようだ」と話した。【三股智子】
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfda5880d0958ac32bcb26a5daa710798c8f8b1b

See also


「落下の“火球”千葉で発見 「習志野隕石」として登録申請へ」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200713/k10012512921000.html


ところで、習志野市は「チーバくんの“アゴ”あたり」なんだね;


火球は隕石と判明、千葉県習志野市に落下 チーバくんの“アゴ”あたり

7月13日(月)15時45分 BIGLOBEニュース編集部


国立科学博物館は13日、関東地方上空で観測された火球が隕石であり、千葉県習志野市チーバくんの“アゴ”あたり)に落下したことを確認したと発表した。隕石の落下は2018年の小牧隕石以来2年ぶりで、国内で53番目に確認された隕石となるとしている。


国立科学博物館によると、大火球が観測されたのは7月2日2時32分。それと同じ頃、千葉県習志野市のマンションに隕石が落下したという。住民はマンションの2階で「大きな音」を聞いており、翌3日朝、玄関前の中庭に面した共用廊下に石の破片があることを発見。廊下の手摺りには、隕石が当たった跡と思われる傷があった。そして、4日に管理人と一緒に中庭を調べて2つ目の破片を見つけた。2つ目の破片は雨と外気に2日間当たっていたため、隕石に含まれる金属が錆びて茶色くなっているとしている。


この破片については、国立科学博物館において6日から1週間ほどガンマ線測定を実施。これにより、宇宙線により生成する放射性核種(宇宙線生成核種)のアルミニウム-26(半減期約70万年)、ナトリウム-22(半減期約2.6年)、マンガン-54(半減期約312日)、マンガン-52(半減期約5.5日)等を検出したことから、最近落下した隕石であることが確認された。


最初に発見された破片は、重さ63gで大きさ45x30x25mm、2番目に発見された破片は、重さ70gで大きさ50x35x20mm。2つの破片はきれいに合わさる部分があり、1つの隕石が割れたものと考えられるという。


国立科学博物館は、現在、大学や研究所の隕石研究者の協力のもと、鉱物や希ガスの分析を進めている。分析により隕石の分類が確定した後、国際隕石学会に名称を「習志野隕石」として登録申請する予定だとしている。
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0713/blnews_200713_8210318265.html