140cm

朝日新聞』の記事;


目は茶色で縮れ毛で…縄文人の顔、DNA情報もとに再現
土肥修一2018年3月12日15時54分


 国立科学博物館などの研究グループは12日、約3800年前の縄文人の骨から抽出したDNA情報をもとに、顔を再現した復元像を公表した。骨格の特徴だけでなく、遺伝情報を参考に古代人の顔を復元したのは国内初という。13日から東京・上野の同館で始まる特別展「人体―神秘への挑戦―」(朝日新聞社など主催)で一般公開する。

 研究グループは、北海道・礼文島の船泊遺跡で頭骨などが発掘された女性の臼歯からDNAを抽出。顔に関する遺伝子の特徴から外見を推定した。女性は、肌は色が濃く、シミがあり、目は茶色、髪の毛は細く縮れていたなどと判明したという。また、血液型はA型で、身長は140センチ程度だったという。

 従来は、骨格の特徴をもとに古代人の顔を復元していたため、肌や目の色がわからず、現代人の特徴をもとに推測していた。遺伝情報の活用でより忠実に復元できたという。

 国立科学博物館の篠田謙一・人類研究部長は「これまで想像の世界であったものが、裏打ちのあるデータを元にかなりの確度で復元ができるようになった。今後は遺伝情報を使った復元が進んでいくのではないか」と話している。(土肥修一)
https://www.asahi.com/articles/ASL396527L39ULBJ00H.html

ブクマを見ると、似ているネタで盛り上がっているようだ*1もんたよしのりとか北野武とかばんばひろふみとか、或いは近所の人とか。たしかに、日本のスーパーだの喫茶店*2だのにいそうな感じはする。
それよりも、気になったのは身長140cmということ。これに注目している人はいないようなのだが、ちょっと低すぎなんじゃない? 縄文時代の平均身長がどのくらいだったのかは知らないのだが、日本人*3の身長は時代を下る毎に低くなって、江戸時代に底を打って、明治以降(現在も)上昇傾向にあるということを聞いたことがある。まあ例によって、出典は忘れてしまったのだが。全くの思い付きなのだが、「礼文島」ということが重要なのだろうか。所謂島嶼化現象。ヒトにおける例で言えば、2003年に発見された「フローレス原人」*4
ところで、「縄文人」と一括して論じることはできないということもある。渡辺延志「港川人、縄文人と似ず 顔立ち復元、独自の集団か」という2010年の朝日の記事*5に曰く、

縄文時代の人骨は、列島の北から南まで顔立ちや骨格が似ていることから、縄文人は均質な存在と考えられてきた。だが、縄文人の遺伝子を分析した結果、シベリアなど北回りの集団、朝鮮半島経由の集団など多様なルーツのあることが見えてきた。