湯湯しき事態

承前*1

安藤健二新型コロナウイルス『お湯を飲んで予防』のデマ拡散。専門家は「常識的に考えてありえない」」https://www.huffingtonpost.jp/entry/hot-water_jp_5e54987fc5b66729cf6120e9


曰く、


日本国内でも感染が広がり始めている新型コロナウイルスについて「お湯を飲むことで予防できる」としたデマ情報が2月下旬、SNSで拡散している。専門家は「常識的に考えてありえない」と警鐘を鳴らした。

TwitterやLINEなどで「拡散希望」などのタイトルで出回っている情報は「武漢コロナウイルス研究者が、今回のウイルスは熱に弱い」と主張しているなどの情報を添えた上で、新型コロナウイルスは摂氏57度(26度や36度のパターンもある)で死滅するので、お湯やお茶を飲めば感染を予防できる」というものだった。


ハフポスト日本版は、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長*2に取材した。上理事長は、お湯を飲むことで新型コロナウイルスが予防できるというのは「常識的に考えてありえない」として、以下のように話した。

「お湯を飲むことで新型コロナウイルスが死滅し、肺炎を予防できるというのは常識的に考えてありません。ウイルスへの感染は口からだけとは限らないし、たとえ人体の外で熱に弱いとしても、体内で同じになるとは限らないからです。また摂氏26度や36度でウイルスが死滅するのなら、人間の体温が36度付近なので体内に入った時点で死滅するはずなので全く根拠のない話です」

俺が見たのは「摂氏26度」のヴァージョンだった。最初低温設定だったのが、ツッコミを受けて徐々に温度を上げていったのだろうか。
また、


押川知美、坂本信博「チェーンメールも…新型コロナのデマ拡散「お湯で予防」 病院も困惑」https://news.livedoor.com/article/detail/17871347/


曰く、


お湯を飲めば本当に感染を防げるのか。聖マリア病院(福岡県久留米市)の本田順一副院長(感染制御学)は「26~27度で死滅するなんてことはあり得ない。お湯に関しても根拠のないデマ」と完全に否定する。その上で「国や日本感染症学会など公式の情報以外は信じないでほしい」と訴える。近畿大の吉田耕一郎教授(感染症学)は「人間の体温より低い温度で殺菌できるなんて、常識的に考えてあり得ない。出元の分からない情報を安易に信じるのは危険だ」と話す。

 メッセージの中には、実際に存在する病院名を出して「一心病院の看護師から聞いた」という内容もあった。これについて、一心病院(東京都豊島区)の担当者は「うちで出した情報ではなく、内容も不正確。メールに関する問い合わせが十数件以上あり、業務妨害だ」と困惑した様子で話した。

また、

サイバー攻撃対策の支援を行う団体「JPCERTコーディネーションセンター」によると、1月28日以降、新型コロナウイルスに関するなりすましメールの存在が確認されている。

 「別添通知をご確認ください」などと、添付ファイルのワード文書を開くよう促しているが、コンピューターの正常な利用を妨げる不正プログラム「マルウエア」の一種・Emotet(エモテット)が埋め込まれている。

 このファイルを開くとパソコンがウイルスに感染し、保存されたメールアドレスや本文が盗み取られる。その人物や組織になりすまし、勝手にメールを作り出して拡散するウイルスで、世界各地で被害が広がっている。