2007年にも


昨日こういうツィートが流れてきて、痛ましいことが起きるものだ、当事者の方々にはかける言葉も見当たらず、只管祈るしかないね、と思ったのだった。
以下のように『読売新聞』が伝えていることはまさにこのご夫婦が巻き込まれたのと同じ事件なのだろうか;

痴漢で退職した元警官、痴漢とがめられ駅構内逃走…追った男性が階段で落とされ意識不明
2020/02/17 20:15


 駅の階段から男性を転落させて重傷を負わせたとして、警視庁神田署は17日、元警察官の会社員の男(52)(千葉市若葉区原町)を傷害容疑で現行犯逮捕した。

 発表によると、男は17日午前7時頃、東京都千代田区の都営新宿線神保町駅の階段で、20歳代の男性を約2メートル下に転落させ、頭蓋骨骨折などの重傷を負わせた疑い。男性は意識不明の重体。

 男は、女性から痴漢をしたととがめられて駅構内を逃走。近くにいた男性が追いかけ、階段で追いついたところだった。調べに対し、容疑を否認し、「腕をふりほどいただけだ」と供述している。

 男は警視庁の警察官だった2007年7月、都内の駅で痴漢行為をとがめた男性を突き飛ばして負傷させ、懲戒処分を受けた後に依願退職していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200217-OYT1T50224/

2007年にも同様のことをやっていたわけだ。「懲戒処分を受けた後に依願退職」ということなのだけど、どのような刑事処分を受けたのだろうか。「懲戒処分」によって悪質分子を追放するというのは警察の組織のロジックからすれば当然なのだろうけど、その場合、悪質分子は危険なまま一般社会に解き放たれることになる。勿論、例えば懲役のような刑事制裁を課したとしても、結局は同じことになる。刑期中はルサンティマンを溜めつやり過ごして、危険性はさらに強化されて、出所と共に社会復帰するということになる。過去にも書いたけれど*1、性犯罪者の矯正のメカニズムは真剣に再考される必要がある。