みんな「第一志望」には入れない

承前*1

週刊文春デジタル」編集部「【大阪小6女児誘拐】ラーメン屋でバイト、自動車学校事務……伊藤仁士容疑者(35)の人物像」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191124-00015765-bunshun-soci


小学生を大阪から連れ出して、栃木県小山市の自宅に監禁していた男。その中学時代は「剣道一筋の3年間」で、「女子生徒と交流するタイプではなく、大人しい性格で、勉強は成績優秀で表彰されるくらいだった」けれど、「高校受験で第一志望に落ちてから、人が変わってしまった」という「中学時代の同級生」の言。
でも、「高校受験で第一志望に落ち」るというのは殆どの人が経験することじゃないの? 私も「高校受験で第一志望に」入れなかった。「第一志望」じゃない高校に入ったら、殆どの生徒が不本意にその学校に入ってきたのだった。また、大学入試でも「第一志望に落ち」た。大学でも、殆どの学生がほかの大学に落ちたので、仕方なく入ったということだった。最初は不本意だったかも知れないけれど、入学してしばらくすると、殆どの学生は大学に適応してしてしまった*2。大学院でリヴェンジするぜ! という学生も少なかったし*3。どういうことを言いたいのかといえば、みんな「第一志望に落ちて」いるのであって、それを犯罪と結びつくような性格の歪みに直結させるのはどうよ? ということだ。自分も含めた周囲がみんな「第一志望」ばかりなんて、(大学で言えば)早慶以上の出身者だけだろう。問題は、(周囲のリアクションも含めて)「落ち」方にあったのでは?
ところで、紙の『週刊文春』もちらっと見たのだけど、この男の家というのは小山における或る種の土豪だったんだね。彼の祖父が死んだとき、岸信介の娘にして安倍晋三の母である安倍洋子が通夜に来ている。


今西憲之*4「大阪の女児誘拐 伊藤容疑者「別の女の子のオンラインゲームの相手になって」と誘い出す」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191124-00000005-sasahi-soci


「オンラインゲームの闇も解明する必要がありそうだ」だって!