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NHKの報道;
広島の方には申し訳ないのだけど、〈消える大学〉というとどうしても広島県を連想してしまう。それは、吉田拓郎の母校、広島商科大学の影響だと思う。恩師のH先生が広島商科大学によく言及していたのだった。先生は広島とは全然関係のない人だったけど、もしかして団塊の世代では、吉田拓郎と消滅した母校とを関連づけて語るということがけっこう一般的だったのかも知れない。また、なくなったとはいっても、広島商科大学は(同じ広島の)広島修道大学に吸収合併されたので、上述の広島国際学院大学の場合とは性格を異にする、といえる。
広島国際学院大 募集停止へ
05月31日 19時02分
広島市にある広島国際学院大学は定員割れや赤字経営が続いていることから、大学と大学院について来年度以降、学生の募集を停止し、大学は4年後に廃止の手続きをすることを明らかにしました。
これは大学を運営する学校法人「広島国際学院」の田中満彦理事長と、大学の李木経孝学長が記者会見で明らかにしました。
広島国際学院大学は50年余り前の昭和42年(1967年)に広島電機大学として広島市安芸区に開学した私立大学で、現在は大学に工学部と情報文化学部が、大学院に工学研究科と現代社会学研究科がそれぞれ置かれています。
これまでに1万4000人以上の卒業生を輩出しましたが、少子化の影響などで平成12年度以降は定員割れが続き、ここ10年余りは赤字経営を強いられていたということです。
このため、学校法人が29日に開いた理事会で、大学と大学院について来年度以降、学生の募集を停止することが承認され、大学は4年後に廃止の手続きをするということです。
また、自動車整備士の資格取得を目指す自動車短期大学部は専門学校への移行手続きをとる一方、この学校法人が運営する高校については普通科を拡大、充実させるほか、今年4月に開校した中学校は国際社会で活躍できる人材の育成を目指すとしています。
大学の李木学長は会見で「今回の決定は痛恨の極みで、地域に根ざす大学としての責任が全うできなくなり申し訳ない。今後は混乱がないようにしていきたい」と話していました。
広島国際学院大学によりますと、5月1日現在、大学には735人、大学院には6人が在籍しています。
少子化などの影響で平成12年度以降は新入生が入学定員を下回る状況が続き、今年度は大学では2つの学部であわせて250人の定員に対して227人、大学院では2つの研究科であわせて17人の定員に対して3人だったということです。
広島国際学院大学の学生たちからは就職などの支援を続けてほしいといった声が聞かれました。
情報文化学部1年の男子学生は「後輩が入学してこないのはとても残念です。就職の指導をしてもらえるか不安です。卒業まで必要な支援をきちんとして続けてほしい」と話していました。
工学部4年の男子学生は「学校側からきょう体育館で説明を受け、大学院への進学を考えていた学生からは不満の声も聞こえました。母校と呼べる学校がなくなるのはとても残念です」と話していました。
中国から留学している情報文化学部2年の男子学生は「学生の募集停止を聞かされて驚きました。卒業後は日本での就職を考えていたので実現するか心配です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190531/0004515.html