天に帰る

Bruce Haring “Bruno Ganz Dies: Swiss Actor In ‘Downfall’ Was 77” https://deadline.com/2019/02/bruno-ganz-dies-swiss-actor-in-downfall-was-77-1202558940/
Ruth Quinn and Vanessa Thorpe “Bruno Ganz, actor who played Hitler in Downfall, dies aged 77” https://www.theguardian.com/film/2019/feb/16/bruno-ganz-actor-who-played-hitler-in-downfall-dies-aged-77
Peter Bradshaw “Bruno Ganz: always poetic and inspired, from Hitler's bunker rant to a Berlin angel” https://www.theguardian.com/film/2019/feb/16/bruno-ganz-always-poetic-and-inspired-from-hitlers-bunker-rant-to-a-berlin-angel
Jacob Pinter “Actor Bruno Ganz, By Turns An Angel And A Tyrant, Dies At 77” https://www.npr.org/2019/02/16/695437508/actor-bruno-ganz-by-turns-an-angel-and-a-tyrant-dies-at-77
William Hughes “R.I.P. actor Bruno Ganz, from Downfall and Wings Of Desirehttps://news.avclub.com/r-i-p-actor-bruno-ganz-from-downfall-and-wings-of-des-1832674950


役者のブルーノ・ガンツが現地時間2月15日、瑞西チューリッヒにて結腸癌のため帰天。享年77歳。少なからぬ記事が表現しているように、一言で言うと、天使からヒトラーまでを演じ切った男ということになる。ガンツというとヴィム・ヴェンダースという映画作家を連想してしまうのは、この『ベルリン天使の詩*1のためだけじゃなくて、『アメリカの友人』*2でのデニス・ホッパーとためを張った演技故でもあるだろうか。『ベルリン天使の詩』では、ダミエルは伯林生まれではなく瑞西生まれの天使ということになっていた*3。そのトポスにどうしても馴染み切れないという感じ。葡萄牙リスボンを舞台としたアラン・タネールの『白い町で』の船乗りポールにしても、希臘のテッサロニキを舞台としたテオ・アンゲロプロスの『永遠と一日*4の老詩人アレクサンドロスにしても。しかし、それは彼が出演した映画の多くが外国(瑞西以外の国)を舞台にしたものであるということだけに還元できないような気がする。

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ところで、『ベルリン天使の詩』と並んで彼の代表作とされる『ヒトラー 〜最期の12日間〜』は未見なのだった(汗)。