カナダといえば

http://d.hatena.ne.jp/macska/20090718/p1経由で、岡野八代「メジャーの隣――カナダの歌姫 Sarah McLachlan*1を読む。「Sarah McLachlanが企画して三年間実施した、女性ミュージシャンだけの夏のコンサートツアー、Lilith Fairの話をしないんだろう?」というmacskaさんの突っ込みがある。さて、カナダ音楽一般について、


カナダといえば、映画史上最高の興行収入を得た『タイタニック』(1997年)の主題歌を歌ったセリーヌ・ディオンがメジャーだから、日本でサラは、人気歌手としては認識されていないのかも。大メジャー歌手を排出する隣国合衆国と比べても、どこかカナダは地味なままだ。わたしにとって、サラはいつもメジャーの隣、二番手にいる。だからこそ、自分にとって気持のいい歌を歌い続けられるんじゃないかなと思う。映画といえば、ヴィン・ベンダース監督『ベルリン・天使の詩』のリメイク版『シティ・オブ・エンジェル』にも、サラは “Angel”を提供している。
と述べられている。「どこかカナダは地味なままだ」というが、実は少なからぬカナダ人アーティストが米国に渡って、米国音楽界の大物として居着いている。かつてのザ・バンドがそうだったろうし、男性ではニール・ヤング、女性ではジョニ・ミッチェルが代表だろう。
カナダ人の女性シンガーといえば、k. d. lang*2だろうけど、そのHymns of the 49th Parallelはk.d.姐さんが男女を問わずカナダ人シンガーの曲をカヴァーしたもの*3。特にニール・ヤングの”Helpless”は美しい。このアルバムでカヴァーされているのはニール・ヤングジョニ・ミッチェルレナード・コーエンブルース・コバーンロン・セクスミス、ジェイン・シベリーで、何故かSarah McLachlanは入っていない。これについて、k. d.姐さんの思惑は?
Hymns of the 49th Parallel

Hymns of the 49th Parallel

カナダということで、あと忘れてはいけないのはDiana Krall*4か。或いは、若いところで、アヴリル・ラヴィーン。彼女とSarah McLachlanがカナダのTV番組でデュエットしているのを視たのは何年前?