本物の

先月、中国における草間彌生贋作展について取り上げた*1。土曜日、西岸藝術中心*2で開催された「第五届西岸藝術與設計博覧会」*3へ行き、草間作品を代理している「大田秀則画廊(Ota Fine Arts)」*4のブースで、本物の草間彌生作品を4点観た。その中には勿論南瓜のオブジェも含まれるのだけど、興味深かったのは新作に属する2016年や2018年の作品。前者では生命という本来アモルファスなことがアメーバ状の形象やプリミティヴな人物像によって表現されている。それとは対照的な後者は白いドットの抽象作品。陳腐な感想で申し訳ないけれど、静謐という言葉に尽きる。また、村上隆の「雲龍図」も特別展示されていた。そのほか、個人的に印象に残ったのは張恩利*5の作品、また宮島達男のLEDを使った作品。子どもたちは、Shezad Dawood*6VRインスタレーションに夢中だった。

なお、「西岸藝術中心」の敷地内にある「上海大田秀則画廊」では、草間彌生の個展「我対愛的憧憬全部従我内心出発」が開かれている*7。事前の予約が必要にも拘らず長蛇の列。