「ばいきんまん」語る

徳重辰典*1「"ばいきんまん"中尾隆聖さんが語る芸能生活60年 ドキンちゃん役・鶴さんの訃報は「右手をもがれたよう」」https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/nakaoryusei


ばいきんまん」=中尾隆聖*2へのインタヴュー。その生い立ちも興味深いのだけれど、やはり「ドキンちゃん」=鶴ひろみ*3について;


当初は3か月で終わる予定だった「アンパンマン」も好評のため、半年、1年と放送時期が伸び、気づけば放送30年。放送時から出演するキャストについてはファミリーと語る。

「なんせ30年ですからね。しょくぱんまん役の島本須美アンパンマンが始まるころに子供が生まれたんですが、その子供が今は声優としてアンパンマンに出演してますから」

そんなアンパンマンファミリーに先日、悲しい報せがあった。11月16日、ドキンちゃんを演じて来た鶴ひろみさんが57歳の若さで亡くなったのだ。

鶴さんの話を聞くと、明るかった中尾さんの顔に寂しさが浮かぶ。

「一番つらかったですね、鶴は。これまで番組で共演者が亡くなることがあって、先輩も含めてその都度寂しい思いはするんですけど、ドキンちゃんは別格なので。本当に、右手をもがれたような気分ですよ」

「30年やって来ましたから。本当に私だけじゃないですけど、みんなにとってショックですよね。辛いですよね。声が聞こえて来ちゃいますから」

アニメだけでなく、舞台でも共演し、プライベートでもお酒を飲む仲だった。

「鶴はお酒が好きだったですからね。私はそんなに強くないんですけど、強かったですね。いつも楽しいお酒だったですけど」

一番の思い出を聞くと、鶴さんとのアフレコの話になった。

「バイバイキーンの声をどのくらい伸ばすとか、打ち合わせがなくてもバシッと決まる。ふっと合わせるときの気の使い方は絶妙だったですね。せーのと言わなくても合う。30年やって来た仲ですよね」

ドキンちゃんというキャラクターは彼女が形作ったものですからね。最初はもっとバイキンマンの手下だったんですけど、今は私が手下になっている(笑)。台本にある『バイキンマン、○○持って来て』というセリフを、リハーサルだと『バイキンマン、○○持って来な』って変えたり(笑)。鶴が冗談みたいに言っていたことがだんだんキャラクターになっていった。だから、ドキンちゃんは可愛いんです」

中尾隆聖というと、『楽しいムーミン一家*4のスニフの印象も強いのだけど。
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