「昭和が本当の意味で終わる」

吉川慧「「平成が終わる日」の心構え、半藤一利さんに聞く。天皇陛下の退位まで1年4カ月」http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/21/heisei_a_23313961/


今上天皇の譲位=「平成」の終焉までカウントダウンが始まったようだ。
半藤一利*1へのインタヴュー。曰く、


およそ30年にわたる「平成」という時代。この時代を生きた人の中には、ずっと「昭和」を抱えていてきた人たちがいます。

戦争の悲惨さを経験した「昭和」の人たちが、日本国憲法の下、戦後から「平成」にかけて、平和な国をつくってきた。今上陛下(今の天皇陛下)も、昭和と平成という時代を生きてこられました。

陛下の退位によって、日本が大きな時代の区切りを迎えることは間違いありません。平成の終わりは、今日まで残り香を漂わせていた昭和が本当の意味で終わることを意味する。いわば「昭和の完全な終わり」になるでしょう。

事ある毎に昭和は遠くなりにけりと呟いてきたのだった*2。さて、大正時代は「明治の付録のごとき、あるいは昭和の前座のような一時代」とイメージされていた(竹中労『断影 大杉栄』、p.13)*3。次の世代或いはその次の世代にとって、「平成」は「付録」或いは「前座」としてイメージされるのだろうか。それとも、独自の時代として観念されるのだろうか。
断影 大杉栄 (ちくま文庫)

断影 大杉栄 (ちくま文庫)

Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160714/1468427517 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160718/1468776283 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160801/1470063381 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160808/1470663710 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160813/1471106464 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170311/1489256348 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170406/1491499242 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170418/1492485148