告白(告発)或いは「自動削除」

承前*1

笹川かおり「元TBS支局長からのレイプ被害を女性が実名・顔出しで公表した意義 専門家はこう見る」http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/29/shiori-sex-crimes-law_n_16875068.html


詩織さんの山口敬之告発の「意義」について。「ちゃぶ台返し女子アクション」*2の大澤祥子さんの話。


――詩織さんは、顔と名前を出して会見されました。どう感じましたか?

まず、詩織さんに対して本当にすごいと思いました。今の日本社会で、実名で被害があったと告白することは、とても勇気がいることだと思います。被害の声を上げた女性に対して、非難の声が上がり責められる風潮がある。そのなかでご自身の被害について話すという決断を心から応援したいと思います。

知人からの被害を、実名・顔出しで告白したというのも、かなり重要だと思います。実名で顔を出されている性暴力被害者は日本では少ないですが、家族からの性虐待や見知らぬ人からの被害を受けた方がほとんどです。“レイプは見知らぬ人に襲われるもの”という性暴力神話が横行しているなかで、地位関係性を利用して行われる性犯罪の実態に明るみに出していると思います。


――実名で発信することの影響は大きい。

まだまだ性犯罪の被害者に冷たい社会というのが現状で、「被害者ぶってる」というコメントを寄せられた被害者の話を聞いたことがあります。また、相手は権力のある著名な人だからこそ被害を信じてもらえない、というリスクもあります。そういうリスクを背負って会見されたからこそ、ここまで反響があったのかなと思います。すごい勇気と決断だと思います。

会見によれば、詩織さんは就職相談で相手と会ったそうですが、一緒にお酒を飲んだ彼女の行動を責めたり、彼女の容姿に触れたりするようなコメントもたくさん目にし、とても遺憾に思います。まずは、被害者に寄り添い、話を信じて受け止めるということが大切です。

また、「上からの指示で、逮捕できなかった」*3ことに関連して;


リテラ編集部「レイプ疑惑の山口敬之はやっぱり官邸と癒着していた! 週刊新潮対策を内調トップ・北村滋に相談したメールが流出」http://lite-ra.com/2017/05/post-3171.html



まさに、東浩紀的事態*4
さて、前川喜平・前文部科学省事務次官が新宿歌舞伎町の「出会い系バー」に出入りと報じた『読売新聞』の記事を巡って*5


籏智広太*6「前川氏の「出会い系バー通い」をスクープした読売新聞 サイトから記事が消えた、でも本当は…」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/yomiurishimbun-no-sa-i-to-ka-ra-maegawa-shi-no-deaikei-ba


削除は意図的なものではなく、期限が来たので自動的に削除されたらしいとのこと。有料の『読売プレミアム』には記事は残っている。話は、一般に日本のメディアのサイトから記事が削除されてしまうペースが速すぎるという問題に。
See http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170525/1495668419