劉勃麟『黒客藝術』

土曜日、 北京東路のMagda Danysz Gallery*1で劉勃麟*2の個展『黒客藝術(Hacker Art)』*3を観た。彼のトレード・マークといえる「城市迷彩(Hiding in the City)」シリーズのほかに、スマートフォンの基盤で象られた人間の頭部像など。緑色の立体作品は何処かの古墳からの盗掘品! というイメージを一瞬与える。「城市迷彩」は劉勃麟本人(図)が背景(地)に同化してしまう絵画/パフォーマンス/写真作品*4。劉勃麟のアートが社会批判やプロテストとしての意味を有するということは言うまでもないが、同時に、私たちの視覚体験の構造、〈地−図〉の関係*5を問う試みであるとも言えるだろう。また、〈地〉への同化ということで、イタロ・カルヴィーノの『不在の騎士』に登場する従者のグルドゥルーを思い出してしまったのだった*6

不在の騎士 (河出文庫)

不在の騎士 (河出文庫)