吉増剛造『我が詩的自伝』

吉増剛造『我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!』*1を先週読了。
取り敢えず目次を写しておく;


第一章 「非常時」の子
第二章 詩人誕生
第三章 激しい時代
第四章 言葉を枯らす、限界に触わる
第五章 言葉の「がれき」から
おわりに――記憶の底のヒミツ

年譜

ひとつだけここで呟いておくと、この本は〈書かれた〉自伝ではなく〈語られた〉自伝。本の元となった言葉たちはそもそも林浩平と山崎比呂志というインタヴュアの言葉に触発され、それらに対する応答として、空気中に出現したものだ。本としては、インタヴュアの気配はかき消されているのだが、それでいいのだろうかとも思った。
さて、先週李銀河『人間採蜜記』*2も読了。