『朝日新聞』の記事;
「秩父祭」も「高山祭」も博多の「祇園山笠」も入っている。また、京都の「祇園祭」は既に個別に登録されている。でも、山車といえば、やっぱり岸和田のだんじり*1だろう。だんじりはこの33の行事の中に入っているのだろうか。また、関の山の語源にもなった三重県関町*2の祇園祭も外してはいけないのでは?*3
山・鉾・屋台行事、無形文化遺産に登録決定 ユネスコ守真弓
2016年12月1日02時09分
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は30日(日本時間1日)、「山・鉾(ほこ)・屋台行事」を無形文化遺産に登録すると決めた。エチオピア・アディスアベバで開かれたユネスコの政府間委員会(24カ国で構成)で採択された。
登録が決まったのは、「角館祭りのやま行事」(秋田県仙北市)や「秩父祭の屋台行事と神楽」(埼玉県秩父市)、「高山祭の屋台行事」(岐阜県高山市)、「長浜曳山(ひきやま)祭の曳山行事」(滋賀県長浜市)、「博多祇園山笠行事」(福岡市)、「唐津くんちの曳山行事」(佐賀県唐津市)など東北から九州まで18府県の33行事。専門家やNGOでつくるユネスコの評価機関が事前審査し、10月末に登録を勧告していた。33行事は地域社会の安泰や災厄よけを願って、文化の粋を凝らした飾り付けが特徴の「山・鉾・屋台」を巡行させる祭礼(国重要無形民俗文化財)。
無形文化遺産は、有形の文化財の保護・継承を目的とした世界遺産と異なり、芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などが対象。これまでに世界で336件が登録され、日本からは歌舞伎や能楽、和紙、和食など22件が登録されている。
「山・鉾・屋台行事」の関連では、すでに2009年に「京都祇園祭の山鉾行事」(京都市)と「日立風流物(ふりゅうもの)」(茨城県日立市)の2件が登録されていた。しかし、無形文化遺産の登録数が増えて同分野の文化財の単独登録が難しくなり、秩父祭や高山祭は以前、登録済みの2件と類似しているとして登録が見送られたことがある。そこで政府は、同分野の31件を加えて一つのグループにして登録を狙った。登録済みの2件は同じ一つのグループとして数えられるため、国内の無形文化遺産の登録数は21件になる。
18年には、仮装した神が家々を訪れる八つの行事からなる「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」が審査される。(守真弓)
http://www.asahi.com/articles/ASJD10P5GJCZUCLV01B.html
*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071029/1193666708 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080713/1215970395
*2:現在は亀山市に合併されている。See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E7%94%BA
*3:See eg. http://gogen-allguide.com/se/sekinoyama.html 「「関の山(せきのやま)」ってどんな山?」http://wisdom-box.com/origin/sa/sekinoyama/