生き残れるか

黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」*1


朝日新聞』の記事:


黒川紀章代表作のカプセルタワー、存続か解体か 銀座

2016年5月20日13時48分

 1972年の黒川紀章の代表作の一つ、「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)が存続か解体かで揺れている。

 床面積約10平方メートルのカプセル140戸をボルトで固定した分譲マンション。オフィス、書斎、趣味の部屋など利用は様々だ。

 部屋に魅了された所有者が2014年11月に「保存・再生プロジェクト」を立ち上げ、注目度が上昇した。現在、月に1戸以上のペースで取引され、値段は2年前の3倍以上の1千万円近くに上がった。プロジェクト代表の前田達之さん(49)は「世界に影響を与えた日本の建物の象徴としても残してほしい。子どものときに夢見た近未来がある場所」と大規模修繕を希望し、存続を訴える。その一方で、完成から44年たち、半数以上の部屋は使用できない状態という。雨漏りで内壁が崩れ落ちた部屋もある。管理会社は老朽化から建て替えを提案。今年末の所有者の総会で決まる予定。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5L7D7QJ5LUQIP04N.html

「存続か解体か」ということだけど、解体して、再度オリジナルの設計通りに再建するという途もあるのでは? また、そもそも設計理念からすれば、「カプセル」は交換可能なので、「使用できない状態」のカプセルは捨てて、新しいカプセルを付け替えればいいのでは?
See also


「銀座の奇妙なビル、中銀カプセルタワーに潜入 築43年、保存活動も」http://withnews.jp/article/f0150627001qq000000000000000G0010701qq000012177A


黒川紀章ではなくル・コルビュジエの話。ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館*2世界遺産登録が確実になったという。
『ハフィントン・ポスト』の記事;


国立西洋美術館世界遺産へ。一括登録される「ル・コルビュジエの建築作品」とは?【画像集】
The Huffington Post | 執筆者: HuffPost Newsroom

投稿日: 2016年05月17日 23時09分 JST 更新: 2016年05月17日 23時40分 JST



東京・上野にある国立西洋美術館など、7カ国の17施設が「ル・コルビュジエの建築作品」として世界文化遺産に登録される見通しとなった。共同通信などが報じた*3

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関イコモスが「登録」を勧告したことを、フランス・パリの世界遺産センターが5月17日に、日本政府に伝えた。7月10〜20日にトルコで開かれるユネスコ世界遺産委員会で、正式決定されることががほぼ確実になった。

ル・コルビュジエはパリを拠点に活躍した建築家で、近代建築三大巨匠のひとりと呼ばれている。「住宅は住むための機械である」という思想のもと、鉄筋コンクリートを使った建築作品を数多く発表した。

登録を目指していた17作品は、フランスが代表となり、スイス、ベルギー、ドイツ、アルゼンチン、インド、日本の7カ国が、共同で推薦した*4。登録されれば、大陸をまたいでの登録は、初めてとなる。日本では、唯一のル・コルビュジエの作品となる、東京・上野の国立西洋美術館も含まれている。
(後略)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/17/le-corbusier-world-heritage_n_10002888.html

See also

hayato12「ル・コルビュジエの「国立西洋美術館世界遺産登録へ」http://matome.naver.jp/odai/2146355532293706601