中学と短大

〈学校〉を巡る事件。どちらも難病が関わっている。白血病*1と網膜色素変性症*2

朝日新聞』の記事;


「吐き気ぐらいで授業抜けるのか」白血病生徒に教師暴言

小北清人

2016年3月24日05時46分


 神奈川県藤沢市の市立中学校で、白血病を患っている2年生の男子生徒に対し、教師が健康状態に関する暴言を吐いたとして、生徒が授業のボイコットを続けていることがわかった。23日に開かれた市議会で明らかになった。市教育委員会は生徒が大きなショックを受けたことについて、「認識が欠けていた」と陳謝した。

 神村健太郎議員(自由松風会)が質問した。生徒は昨年4月、授業中に体調不良から保健室に行きたいと申し出たが、教師は「吐き気ぐらいで授業を抜けるのか」と返答したという。生徒は泣き出し、翌日から約2週間登校せず、通学するようになってからも、その教師の授業だけは受けずにいるという。市教委は昨年9月に生徒の保護者から相談を受けるまで、この問題を知らなかった。(小北清人
http://www.asahi.com/articles/ASJ3R6R3FJ3RULOB022.html

See also
石戸諭*3白血病の生徒、やっと登校できるようになったのに……教師が暴言「吐き気で授業を抜けるのか?我慢しろ」」http://www.buzzfeed.com/satoruishido/fujisawa-student#.cnzR0apen


短大の方;


視覚障害を理由に授業外された」 短大准教授が提訴

小川奈々、田部愛

2016年3月24日08時19分

 岡山短期大(岡山県倉敷市)で准教授を務める山口雪子さん(51)=幼児教育学=が23日、短大を運営する学校法人を相手に岡山地裁倉敷支部に訴訟を起こした。山口さんは「視覚障害を理由に4月からの授業や卒業研究の担当を外され、事務職への変更を命じられたのは不当」と主張。今の立場(地位)の確認と配転命令の撤回を求めている。

 訴状によると、山口さんは2月、短大側から?授業中に飲食したり、無断で出て行ったりする学生を注意できなかった?筆記試験を採点する際に学生の答案を第三者に読み上げてもらった――などと指摘され、2016年度から授業や卒業研究の担当を外すことを伝えられたという。

 山口さんは網膜の異常で視野が狭くなる進行性の病気「網膜色素変性症」を患う。岡山短大の教員になった1999年当時は見えていたが、約10年前から視力が低下。14年には退職を勧められたが、私費で補佐員を雇い、授業を続けている。山口さんは岡山市内で開いた記者会見で「排除しないでほしい」と訴え、代理人の水谷賢弁護士は来月施行の障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法に触れて「(訴訟は)法律に実効性があるかどうかの試金石になる」と述べた。

 一方、原田博史学長は取材に「差別ではない。教育の質の保証に関わるため、指導がきちんとできる教授に代えた」と話している。(小川奈々、田部愛)
 http://www.asahi.com/articles/ASJ3R5KKTJ3RPPZB00X.html

その正当性/不当性も重要だけど、短大教員を「事務職」に配転するというのが凄いと思った。