教え自体は正しかった?

朝日新聞』の記事;


塾講師、教え子にわいせつ容疑「男は怖いと教えるため」

2017年10月17日17時38分

 教え子の女子中学生にわいせつな行為をしたとして、埼玉県警は17日、同県川越市的場の塾講師、山本賢治容疑者(40)を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。「わいせつ目的ではなく、男は怖いものだと教えるためにやった」などと話しているという。

 東入間署によると、山本容疑者は2月20日、同県ふじみ野市にある勤務先の学習塾の一室で、県内の中学校に通う10代の女子生徒のほおを平手で打ち、体を触るなどのわいせつな行為をした疑いがある。女子生徒が通う中学校の関係者が署に相談し、発覚した。

 学習塾の代表者は「皆様にご迷惑をかけて申し訳ありません。事実関係を確認し、厳正に対処します」とコメントを出した。
http://www.asahi.com/articles/ASKBK5G1CKBKUTNB00Y.html

「ほおを平手で打」ったんじゃ、「強制わいせつ」*1だけじゃ済まないのでは? ただ、「男は怖いものだと教える」という目的は達成されてしまった。被害者の実存や魂に対して有害な仕方で。教育目的だという山本さんの主張にコメントすれば、それは成り立たないだろう。「男は怖いものだと教える」ことが重要な教育目標だとしたら、特定の「女子生徒」だけではなく、塾に通うすべての女子に(或いは男子にも)平等に教えるべきであって、特定の「女子生徒」の「ほおを平手で打ち、体を触るなど」したというのは不公平であろう。
さて、

生徒に授業代行させ、現金千円支払う 教諭を戒告処分に

2017年10月17日19時17分


 東京都教育委員会は17日、生徒に授業を代行させ対価として現金千円を支払ったなどとして、23区内の都立高校(定時制課程)の男性教諭(61)を戒告の懲戒処分にし、発表した。

 都教委によると、男性教諭は6月6日、授業中に教室に入ってきた別のクラスの女子生徒に、自分の代わりに授業をさせ、千円を支払った。授業終了後に別の生徒4人が不満を訴えると「授業料を返すから、単位をやらない」などと発言した。都教委の調べに対し、教諭は理由などは説明していないという。

 一方、5月上旬から80日間、無断欠勤したとして17日、狛江市立狛江第五小学校の女性教諭(26)を懲戒免職にした。教諭は欠勤中、「やるべきことに手がつかず、どうすればいいのかわからなかった」という文書を学校に郵送したという。
http://www.asahi.com/articles/ASKBK5JFDKBKUTIL031.html

よくわからない。「別のクラスの女子生徒」が勝手に「授業中」の教室に入ってきたことに怒ったということ? それで、「女子生徒」は一応ちゃんと「授業」をやったわけだ。61歳の先生を責めるよりも、アドリブで「授業」をやっちゃった「女子生徒」を褒めるべきだろう。また、「不満を訴え」た「生徒4人」には、「女子生徒」に失礼だろうと叱ってやればよかった。