「正座」とか

先ずは広島の話。
時事通信の記事;


学生に頭突きや暴言=教授を停職6カ月―県立広島大

9/15(金) 19:04配信

時事通信


 県立広島大学は15日、学生に頭突きなどの暴行や暴言を繰り返し、休学に追い込んだとして、生命環境学部の50代の男性教授を停職6カ月の懲戒処分にした。

 教授は「学生が実験中にミスを繰り返し、我慢できなくなった」と話し、事実関係を認めているという。

 同大によると、教授は4月末以降、自身の研究室に所属する男子学生に対し、腹を小突きながら「俺のことをなめているのか」などと威圧。6月中旬には首元をつかんで、頭突きなどをした。

 学生はストレス性腸炎の疑いがあるとして、現在も休学しており、教授は「心から反省している。謝罪したい」と話しているという。

 中村健一同大理事長の話 誠に遺憾。深くおわびする。真摯(しんし)に反省し、二度と繰り返すことがないよう全力で取り組む。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170915-00000156-jij-soci

これを「アカハラ」とか「アカデミック・ハラスメント」といったハイカラな言葉*1で表現するのは些かリアリティを欠くような気がする。「ストレス性腸炎」を発症した学生さんは自らの繊細さを誇るべきかも知れない。
こちらは東日本の、(大学ではなくて)高校の話。
朝日新聞』;

体育授業で女子生徒30人に正座15分 「体罰」と謝罪

戸松康雄

2017年9月14日21時12分

 福島県立田島高校(南会津町)で体育を担当する50歳代の男性教師が授業中、2年生の女子生徒約30人に約15分間正座をさせていたことがわかった。学校側は体罰にあたるとして生徒と保護者に謝罪し、県教委に報告した。

 湯田重哉校長によると、教師は今月6日、体育館でキックベースボールの審判をしていた際、一部の生徒が判定に不服を言ったところ、「座れ、正座だ」と全員に命じ、理由を説明しないまま、授業終了まで約15分間続けさせた。途中で、5分以上経ってから「足がしびれたら崩していい」と言ったため、10人ほどは足を崩したという。

 この日夕、生徒がクラス担任に「体罰ではないか」と相談。7日朝に湯田校長が教師を呼んで事実関係の確認をしたうえで、教師とともに生徒に謝罪した。湯田校長は「体罰に関する認識が徹底されていなかったと反省している。再発防止と、生徒との間の信頼回復に努めたい」と話している。(戸松康雄)
http://www.asahi.com/articles/ASK9G3QZDK9GUGTB007.html

私が中学生の頃、「正座」というのは「体罰」の定番だった。というか、その頃、教師も生徒もそれが「体罰」だとは意識していなかったんじゃないか。何しろ、まだ教師が生徒を大っぴらに殴っていた時代だったので。その頃の基準だと、「体罰」というのは往復ビンタ以上ということになる。この50代の体育教師も「正座」を「体罰」だとは認識していなかったわけだ。もしかして、中学時代の記憶が強かったのでは?
キックベースボール」って、文字通り蹴る野球ですよね。小学校の体育の授業でやった記憶はあるけれど、今は高校でやるの? 学校にとって都合が良かったのはソフト・ボールと違って、グラヴとかミットとかを用意する必要がないことか。