多湖輝

『読売新聞』の記事;


「頭の体操」シリーズ、多湖輝さん死去…90歳
2016年03月15日 22時35分


 パズル集「頭の体操」シリーズなどの著者で千葉大名誉教授の多湖輝(たご・あきら)さんが6日に間質性肺炎で死去していたことが15日、わかった。

 90歳。告別式は近親者で済ませた。喪主は妻、須磨子さん。

 インドネシアスマトラ島生まれ。東大大学院修了。千葉大在職中の1966年、心理学研究の傍ら、ひねりのきいたパズルやクイズを集めた「頭の体操」を出版、200万部を超えるベストセラーとなった。同書はシリーズ化され、2001年の第23集まで累計で約1200万部が売れた。

 テレビやラジオにも出演し、子育てや中高年の生き方をテーマにした書籍も数多く執筆した。最近ではゲームソフト「レイトン教授」シリーズの監修を手がけた。昨年末から体調を崩し、入退院を繰り返していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160315-OYT1T50130.html

朝日新聞』の記事;

「頭の体操」多湖輝さんが死去 「レイトン教授」監修も

2016年3月15日18時23分

 ベストセラー「頭の体操」の著者として知られる心理学者で千葉大名誉教授の多湖輝(たご・あきら)さんが6日、間質性肺炎のため、東京都内の病院で死去した。90歳だった。葬儀は近親者で営まれた。喪主は妻須磨子さん。

 1926年、インドネシアスマトラ島生まれ。東大大学院修了。千葉大講師を経て、同大教授、東京未来大名誉学長を歴任。心理学を著書やテレビ、講演などでわかりやすく解説した。

 千葉大在職中の66年から出し始めた「頭の体操」(光文社)シリーズは、2001年までに23集を刊行。発行部数は合わせて1200万部を超える。退職後も、幼児教育から高齢者問題、企業の創造性開発まで幅広く講演や著作活動を続けた。テレビのクイズ番組やゲームソフト「レイトン教授」シリーズの監修なども務めた。
http://www.asahi.com/articles/ASJ3H4S9JJ3HUCLV00P.html

Wikipediaによると、最後の著作は2012年の『50歳を過ぎて20代のアタマを取り戻す習慣』*1。「この人の本はほとんど読んだ」という人がいて*2、いったい何冊読んだんだ? と驚いた。Wikipediaも著書を完全にはリスト・アップしていないよ。
多湖先生の業績については、今後さらに検討が必要だろう。〈社会の心理学化*3との関連で、或いは「心理学」が如何にして日本社会に受容され、大衆商品として消費されるようになったのかということの事例として。