30年前以上に起こったこと

千葉大学医学部学生によるレイプ事件*1を契機に、1983年1月に起こった「千葉大女医殺人事件」を思い出してしまったという人も少なくないようだ。


千葉大女医殺人事件」http://yabusaka.moo.jp/chibadaijoi.htm
千葉大女医殺人事件」http://www.cool-susan.com/2015/10/30/%E5%8D%83%E8%91%89%E5%A4%A7%E5%A5%B3%E5%8C%BB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6/


最初に述べておくと、被害者も加害者も千葉大に学生として在学したことはなく、栃木県の獨協医科大学を卒業後、加害者(夫)は研修医として、被害者(妻)は研究員として在籍していた。
改めてその解説を読むと、昭和な事件だね、と思う。成金の息子が名家の入り婿になったものの、外に女をつくったのがばれて、妻を殺す。入れ上げたのが「ソープランド」従業員とかフィリピン人ダンサーだったというのが如何にも昭和である。尤も藝者とかカフェーの女給だったら、昭和前期の趣になってしまうけれど。
ところで、1983年というのは所謂土耳古風呂最後の年でもあった。或る土耳古人留学生の抗議に端を発して、小池百合子も尽力して、「トルコ風呂」という名称が廃され、「ソープランド」という新名称ができるのが翌1984*2。だから、上掲の解説で、「ソープランド」とか「ソープ嬢」と書かれているのは、歴史的な表現としては、「トルコ風呂」、「トルコ嬢」が正しい。
さて、


「千葉女医殺人事件(七天王塚の伝承)千葉市亥鼻」http://ameblo.jp/kawasemi726/entry-11488613366.html


加害者・被害者の家=犯行現場があった「千葉市亥鼻」というトポスを巡って。そこには、「七天王塚」がある。曰く、


千葉郷土博物館からちょっとと離れた亥鼻
千葉大医学部辺りに

七天王塚と言う塚が七つ
点在しています

千葉常重氏の舘から鬼門の方角に
妙見信仰の対象の
北斗七星を祀ったものだそうですが

千葉氏七人の兄弟の墓だとも
平将門の影武者七人の首塚とも言われ

地元では塚の木をきっても
祟りがあると言う伝承が根強く
恐れられて来ました

ただ、「夫の実家は千葉県銚子市の開業医」「妻の実家も秋田県で開業医」というのは誤り。夫は秋田県の不動産成金の息子で、妻は銚子の病院の一人娘。